帰国してから恐ろしい程愛されてるんですが

アリスと安室 ページ22

ー安室sideー


今日はポアロのシフトだけだったので、いつもよりは気が楽だった。

お昼のラッシュが終わり、人が少なくなった頃、

入り口のベルが鳴る音がして振り向くと、少年探偵団の皆がいた。

何故かその中にアリスちゃんもいた。


安｢いらっしゃい皆、アリスちゃんも｣

ア｢こんにちはー！｣


どうやらAはいないようだ。

……残念だな。


安｢アリスちゃん、Aさんは？｣

ア｢お姉ちゃんいそがしくて来れないって言ってた｣


しゅんとするアリスちゃんにコナン君がフォローを入れた


コ｢でもほら！A姉ちゃんだって学校あるし！｣

ア｢そうだね！またこんどお姉ちゃんもつれてくるよ！｣

安｢楽しみにしてます｣


純粋なアリスちゃんが安室さんとお姉ちゃん仲良いから！と笑う


仲良い、か。

俺自身は彼女に釘付けなんだがな……。

最近は仕事中でもどうやって彼女を手に入れるか考える位だ。

コナン君と哀ちゃんには鋭い視線で見つめられている。

おそらくAが関係している事だろう。

例えば俺がAに何かしないか見張ろうとするような。


安｢そういえばAさんは何処の高校に？

やっぱり帝丹高校ですか？｣

ア｢ちがうよー、確か…えこだこうこうってところだった｣

安｢江古田高校？何でまた｣

ア｢セーラー服きたかったからって言ってた！｣

歩｢セーラー服可愛いもんね！｣

コ｢やっぱりA姉ちゃん面白いね…苦笑))｣


可愛い。

セーラー服が着たいから江古田高校選んだって理由が可愛い過ぎる。

やはり彼女は外見だけでない、全てが愛らしい。

何故Aはあんなにも魅力的なのだろう。

どんな男でも惹き寄せてしまうような青く澄んだ目に、西洋人形のような顔立ち。

俺も初めて彼女を見た時、あの綺麗な姿に一目惚れし、

彼女と話す内に徐々に自分だけのモノにしたいと思い始めた。

そしてありとあらゆる手を使って彼女を振り向かせようとしたが……

彼女は未だに振り向いてくれない。

赤井という邪魔が入っているのもあるが。

何か、彼女を惹く物がないのか。


安｢アリスちゃん、Aさんが最近何か欲しい物がないか言ってなかったかい？｣

ア｢ほしいもの？うーん……あ！

お姉ちゃん、犬さわりたいって言ってた！｣

安｢…犬？｣

ア｢うん！犬さわるといやされるからって｣

哀｢それって欲しい物って言えるの？｣

ア｢わかんない！｣


……なるほど。

意外と簡単にいきそうだ。

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