ウザイんだよね、君。

１２ 親友。 ページ14

『A〜！一緒帰ろ〜！』


元気に響く声


『うん！良いよ！沙李亜！』


その声に、私も元気に返す

この記憶は、１年前の記憶

古い記憶だ


この頃は、まだ

親友だったな


いや、親友じゃないか

親友のように演じてただけ


『A……、Aと私は親友だよね！』


いつか、聞いてきたっけ


『あったり前じゃん！！』


本当に、何当たり前の事を聞いてんだ？って思ってたっけ


ホント、馬鹿だな、私

親友なんて、ある訳ないじゃん

それを、信じちゃってさ

……馬鹿だ








そう言えば、あの時

朝からガヤガヤ騒いでたっけ

『皆、おはよー！』

『！！！！？』


あの時の皆の顔は凄かったな


『…A……あんた、最低だね…！！』

『え、沙李亜…？最低ってどういう意味？』


そうだ、此処からだ


『とぼけるつもり！？ますます最低！……あんたなんか、信じなきゃよかった！！』

『…沙、李亜……なんで……なんで…！！？』


人を信じなくなったの

１３ 嫌なんだ。→←１１ 信じろよ。

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