story20 ページ21
ー小塚の場合ー
香苗side
うおおおおおおおおおおおおお！！
私、桜木香苗は、今、全速力☆で走っております！
何故って、今日は塾初日☆だというのに、寝坊したおかげで授業があと５分くらいで始まるから…。
先生に、早めに来いよ、と言われ、はい、と言ったあの日。
私は間違っていたのかもしれない…(^o^)
取り敢えず全力ダァァッシュ！！
ひえー死ぬー(^ω^)
残り３分というところで、滑り込みセーフ。
と、思ったら☆
ドンッ
バサササッ
…オワタ＼(^o^)／
男子にぶつかったのである。
そして、盛大に男子はものをぶちまけたのである。
私は取り敢えず光の速さでものをかき集め、はい！と呆然と座り込む男子に渡す。
「あ、ありがとう…」
「ああああああ！！！」
時計を見ると、もうあと１分ではないか…！
私は男子を完全スルーして教員室に向かった。
「桜木…遅いじゃないか、あと１分もないぞ」
「夢に向かって進んでいたら、男子とぶつかったので、物拾ってあげたら遅れました」
「意味わからん。」
結局初日早々怒られたけど、そんなのいちいち気にしてられないよね！！
「今日は新しく紹介する奴がいる。」
先生に呼ばれ、私は扉を開けて中に入る。
「桜木香苗です！理科が苦手で、特に得意とする教科はありません！強いて言うなら、体育が大得意です！」
ビシッと敬礼すると、周りから笑いが起こる。
「じゃあ桜木は、適当なところに座ってくれ」
先生に言われ、空いてる席を探す。
うーん、どこも基本空いてるけど…どうしよう。
教室全体を見回してると、ふと１人の男子が目に止まった。
あいつ、確か、ついさっきぶつかったヤツ…。
よし、あいつの隣、空いてるな。
私は歩いて、そいつの隣にカバンを投げ捨てる。
「お、桜木は理科が苦手だから、シャリの小塚の隣に行ったか？」
「は？シャリの小塚？なんですか、それ。」
「なんだ、知らなかったのか？小塚は社会と理科が得意なんだよ。なんでそいつの隣にしたんだ？野生の勘か？」
「えっと、さっきぶつかったからです！」
「ああ、さっきお前が言ってた『夢に向かって進んだらぶつかった男子』が小塚なのか。」
またまた教室に笑いが起こる。
私、別に目立ちたい訳じゃないけど、目立つタイプなのよね…。
ていうかこいつ、小塚っていうんだ。
へぇ…シャリの小塚、ねぇ…、覚えとこ。
そう思いながら私は、その日の授業を終えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チャッキー - すみません、さっきのコメント「アーヤを溺愛している。」の話です。色んなところで同じコメント打ちまくってます……。すみません (2020年11月22日 22時) (
レス) id: 06fedc864f (このIDを非表示/違反報告)
チャッキー - パスワード教えてください！！！ずっと前に読んで、大好きでした！！！更新は止まっているかもしれませんが、どうかお願いします。ツイッターの名前も、チャッキーです (2020年11月22日 22時) (レス) id: 06fedc864f (このIDを非表示/違反報告)
アイロニ - 初めまして、コメントをするのははじめてですが、作品は出たばかりから好きでずっと読ませていただいていました。ロックがかかっていたので諦めていましたが、やはりまた見たくなってしまい帰ってきました。また見れると幸いです。 (2019年8月21日 4時) (レス) id: 7c353430b8 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - また、試してみました。また変な言葉が出て来ました、、、何故でしょう？ (2018年4月13日 23時) (レス) id: aead4d6124 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - あ、すみません。あ、あのぅ作者の作品リストが見れないのは何故でしょう？私は全て読みたいので、無理だとわかって、すごいうわぁーーーーーーーーーーーーーーってなりました。見れるようにしてくれませんか？？？ (2018年3月27日 15時) (レス) id: 40a2a82728 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アイル | 作成日時：2017年7月3日 12時
