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先生はいつも唐突だ
放課後、いつものように社会科準備室の前を通ると
今日は前から登場するのではなく
社会科準備室の中から登場した。
「ちょうどええわ、入り」
いつもの笑顔で言われ迷わず二つ返事で了承した
先生の机の上を見るのは初めてだった
意外と綺麗で、写真なんかも飾ってあった
「そこの椅子座り〜」
丸い椅子に座ると先生がパックのブドウジュースを出した
『...ありがとうございます』
大好きなブドウジュースを渡されただけで
先生は私のことを知ってくれていると勘違いしてしまいそうになる
しばらくすると先生が口を開いた
「先生、な。いつも思うねんけど、
ほんまに先生になって良かったって思ってる。」
あまりにも唐突な言葉に驚く
「幸せやと思ってる。」
この人は何を言うんだろう
どんな言葉をくれるんだろう
素直にそう思った
「ここの学校に来てから、確か2年目やったかな、
担任持ったんや。初めて。」
「初めてで右も左もわからんくて、
少しのことで落ち込んで、、
でも元気すぎるクラスのみんなに支えられてた。」
「担任という立場に慣れた頃に、
三者面談があったんよね。
そん時、違和感を感じたんよね。
...ひとりの生徒に」
「違和感はあってんけど、その面談は気持ちが良いほど
トントン拍子で進んで行って、
どこかに感じてた違和感も忘れてた。」
「そして、そのまま卒業を迎えた。
けどな1人だけ迎えられんかった。」
『...え？』
どういう意味？と聞くと
「卒業式の直前に、そいつだけ行方不明になってん。」
そいつ、とはきっとさっきの違和感があった家族のことだろう
「先生はどうしても卒業式におらなあかんかったから、
そいつを探すことなんてできひんかった。」
「でも、次にそいつと会うときには
もうそいつはこの世にいなかった。」
私と目を合わせた瞬間も
先生は笑顔だった。
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そら(プロフ) - 初めまして。最後まで一気に読ませていただきました。最初はドキドキしっぱなしで、いつか身を結ぶのかなって思っていたら、いい意味で期待を破られました！卒業式の日の海での会話から涙が止まらなかったです、とても感動しました！これからも頑張ってください！ (2020年8月14日 3時) (
レス) id: e28544dfc9 (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 初めまして。20話目ぐらいから大体予想が着いたのですが、切なくてそれからずっと号泣でした。最後の10話くらいから涙が止まらず、凄く感動しました。こんな泣ける小説読んだのは初めてかもしれません。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 39265f0c80 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - みゆきさん» 完結までお付き合いくださいましてありがとうございます！具体的な感想ありがとうございます（ ; ; ） (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！ (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後�霤沈萓犬�捕まる前あたりからずっと号泣でした！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: f948add40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2018年3月20日 21時
