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先生と溝ができてもなお
私はどこかで期待してしまっていて
毎日、社会科準備室の前を通った
何回通っても、
何回社会科準備室のドアをノックしようとしても
結果は同じだった。
"避けられてる"
その通りだった。
自分から避けておいて、
先生に避けないでほしいというのは我儘だ。
それでも私は、あの時のキスを覚えていた。
どうしても思い出してしまうんだ。
「なあ、今日も行くん？」
重岡に止められても
『...うん、会えなくてもいいの。
ただ会えた気分になりたいだけ。』
そういって重岡を困らせた。
部活を引退した重岡とは
頻繁に一緒に帰っている。
異動を希望した濱田先生とは
もう会えないのかな。
このままずっと
異動する日まで会えないのかな。
そんな思いで、時は止まることなく動いた
動かなかったのは
私だけだ...。
.
センター試験が過ぎ
合格発表の日
私は重岡と見に行っていた。
「1200...1200.....
あぁっ！！！！あった！あったで！！」
隣でわいわい騒ぐ重岡
『1201......
わっ、私も！！！！あった！！！』
2人で泣きながら抱き合った。
帰り道、2人で余韻に浸りながら話していた
ふと会話が途切れた時
いろんな思いが溢れそうになる
『ねぇ、重岡』
「ん？」
重岡は顔だけこっちに向けた
『.....いつもありがとう。』
「なんやねん、それっ」
重岡は恥ずかしいのか
向けていた顔を私に見えないように隠した。
『耳、真っ赤や』
「うるさいなあ！！」
こんなに楽しい帰り道なのに
物足りないのはなぜだろう
「...これ濱田先生に言うん？」
"合格したこと。"
不安げに聞いてきた。
『迷ってる。』
正直、先生と話さないのが普通になってきた今
この距離で受かってたなんて言っていいものか
わからなかった
「言わんで後悔するより、言って後悔やで。
まあ、合格って言って後悔することないか！」
『...そうやんな。』
.
言おうか言わないか
会うか会わないか
そんなことを悩んでいたら
いつのまにか卒業が迫っていた。
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そら(プロフ) - 初めまして。最後まで一気に読ませていただきました。最初はドキドキしっぱなしで、いつか身を結ぶのかなって思っていたら、いい意味で期待を破られました！卒業式の日の海での会話から涙が止まらなかったです、とても感動しました！これからも頑張ってください！ (2020年8月14日 3時) (
レス) id: e28544dfc9 (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 初めまして。20話目ぐらいから大体予想が着いたのですが、切なくてそれからずっと号泣でした。最後の10話くらいから涙が止まらず、凄く感動しました。こんな泣ける小説読んだのは初めてかもしれません。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 39265f0c80 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - みゆきさん» 完結までお付き合いくださいましてありがとうございます！具体的な感想ありがとうございます（ ; ; ） (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！ (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後�霤沈萓犬�捕まる前あたりからずっと号泣でした！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: f948add40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2018年3月20日 21時
