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次に連れてこられたのはあの海だった。
夕日はまだ水平線の上にあって
それが海に反射してとても綺麗だった。
ふと先生を見ると、
先生は私からの視線を感じて微笑んだ。
夕日に照らされる先生は
その海に負けないくらい綺麗だった。
そしてどこか儚かった。
「ここの海、先生大好きやねん。」
「いつ見ても綺麗で、
大きくて
変わらずここにいてくれんねん。」
まあ、当たり前か、海やもんな。
そう言いながら笑う。
「でも、なんか大きな力があんねんな。
全てを包み込んでくれそうな
やから俺はこの海に感謝してんねん。」
『え？感謝？』
「おん、たっくさんのこと包んでくれた。
それなのに変わらずここにいてくれんねやんか
そんなの人間やったらありえんことやで？
人間にはいつか別れがくるんや。」
別れ。
その二文字が私を苦しくさせる。
『ねぇ、先生.....』
"先生との別れは来ないでほしい。"
そんなこと言えるはずもなく
私からの呼びかけに反応して
ん？と顔を向けた先生に
『またこの海に来ましょうね。一緒に。』
そう言った。
先生は目を大きくさせたかと思うと
すぐ海に目線を変えて
「そうやね、また来たいなあ...」
そう言った。
海で2人きり
こんな滅多にない状況が嬉しくて楽しくて
気づけばもう夕日は沈みかけていた。
「あ、もうこんな時間なんやな。」
はやいわ〜なんて言って立ち上がる先生。
「じゃあ、最後に海に向かって叫びましょか？」
こんな提案をする先生が愛おしかった。
私は迷わず頷いた
すぅっと息を吸い込んで
「あーー！！！！！
くそーー！！俺のくそー！！！！！」
続けて私は
『ばかやろーー！！！！！
私のっ！私のばかやろーーーー！！！！』
2人して似たようなことを言った。
2人とも自分に向けてのものだった。
それがなんだかとても嬉しかった。
このあと私は先生の車で家に帰った。
幸せに浸りながらベッドにダイブしていたらいつのまにか寝ていた。
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あの時、2人きりでいたことが
誰かに見られていたとも知らずに。
「濱ちゃん...？」
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そら(プロフ) - 初めまして。最後まで一気に読ませていただきました。最初はドキドキしっぱなしで、いつか身を結ぶのかなって思っていたら、いい意味で期待を破られました！卒業式の日の海での会話から涙が止まらなかったです、とても感動しました！これからも頑張ってください！ (2020年8月14日 3時) (
レス) id: e28544dfc9 (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 初めまして。20話目ぐらいから大体予想が着いたのですが、切なくてそれからずっと号泣でした。最後の10話くらいから涙が止まらず、凄く感動しました。こんな泣ける小説読んだのは初めてかもしれません。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 39265f0c80 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - みゆきさん» 完結までお付き合いくださいましてありがとうございます！具体的な感想ありがとうございます（ ; ; ） (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！ (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後�霤沈萓犬�捕まる前あたりからずっと号泣でした！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: f948add40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2018年3月20日 21時
