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その日は休日だった。
私は重岡の家の前
手にはあの新聞記事を持って
重岡を待っていた
重岡が嘘をついたことに怒っているのではなかった。
母はどうして隠しているのか
失われた5歳までの記憶を
取り戻すために。
「はーい、...ってA」
出てきた瞬間にすこし驚いた重岡
『ごめんね、急に...』
「いや、...ええよ..」
嫌だろうに、断れない性格の重岡の優しさを感じる。
『私、何があったか知っちゃった。
5歳のときの事件。』
そういうと重岡は青ざめた
下を向いてからすこしして
黙って顔を上げた
「俺の部屋、入り.....」
人生ではじめての重岡の部屋だった、
私はどのように知ったかを細かに説明した。
その間重岡はずっと黙っていた
ずっと目が泳いでいた。
そして私は
重岡はこの事件を知っているのか
母はどうして隠そうとしているのかを聞いた。
すると重岡は
今まで黙っていて、目も合わなかったのに
覚悟を決めたような顔をして
私を目を合わせた。
「...そろそろ見て見ぬ振りなんてできひんよな。」
そうひとこと言った。
『私に.....なにがあったの？』
すこし長いけど話すな？
と言って言葉を続けた
「5歳のとき、俺とAは知り合ってなかってん。
でも同じ幼稚園やったことは覚えてる。
誘拐事件のことは、当たり前のように広まって
家が近かったAが誘拐されたことを知った。
そんとき、Aの両親は必死で探してた。
毎日泣いて、毎日喧嘩しててん。
そんで誘拐されて5ヶ月が経った8月に
Aは無傷で、俺があの海で見つけたんや。
見つかったときは倒れてて、一瞬死んだかと
焦ってんけど、
息もしてたし、心底ホッとした。
でもな、次目を覚ましたら
Aはなにも覚えてなかってん。」
『え...』
「大事なことは覚えててんけど
友達、幼稚園までの道のりは忘れてた。」
『たしかに、遅れて幼稚園に入ったのは覚えてる...』
「そんなAに、お前のお母さんは
友達になってくれ。守ってくれ。
そう頼み込んだ。」
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そら(プロフ) - 初めまして。最後まで一気に読ませていただきました。最初はドキドキしっぱなしで、いつか身を結ぶのかなって思っていたら、いい意味で期待を破られました！卒業式の日の海での会話から涙が止まらなかったです、とても感動しました！これからも頑張ってください！ (2020年8月14日 3時) (
レス) id: e28544dfc9 (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 初めまして。20話目ぐらいから大体予想が着いたのですが、切なくてそれからずっと号泣でした。最後の10話くらいから涙が止まらず、凄く感動しました。こんな泣ける小説読んだのは初めてかもしれません。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 39265f0c80 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - みゆきさん» 完結までお付き合いくださいましてありがとうございます！具体的な感想ありがとうございます（ ; ; ） (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！ (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後�霤沈萓犬�捕まる前あたりからずっと号泣でした！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: f948add40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2018年3月20日 21時
