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先生は思い出したかのように言った。
「せや、先生のお友達にな？
強ーい意志を持って医者になったやつがおんねん。」
唐突な話に驚きながらも耳を傾ける。
「そのお友達な？すごい頭良くてな、
でもその頭の良さは天性のものじゃなくて
努力の賜物やってん。」
「すごい努力をして、夢だった医者になってん。」
夢を叶えるのか。
ハッピーエンドのお話か。
そんなことを思っていた。
「でも夢っていうのは儚いねんな。
そのお友達、ある患者さんが原因で医者をやめたんや。」
「その患者さんってのは、まあ、
お友達の親友やってん。」
「親友やから、と思って治療してたらな
その親友をお友達は失ってもうたんや。」
「そのショックで耐えられなかったお友達は
病院を辞めて、医者を辞めた。」
「今はどこで暮らして、幸せなのか、不幸なのかも
わからんけど。
先生は幸せやったらいいなって心から思う。」
夢というのは残酷だ。
辺がつけば"儚く"なってしまう。
失ってしまう。
この意味が私にはいまいちわからなかったが
親友を失った先生は
私に友達の存在を大切にしろ。そう言われた。
頷く私に先生はまた笑顔をくれた
、
その笑顔は儚かった。
その笑顔から悟った
今なんとかしなければ
重岡はもう二度と私の元へ来てはくれない。
焦りと不安。
その２つを持ち帰った。
でもどうすればいい？
そんな疑問だけが残る。
もうすぐ10月になりそうな夕日を見ながら
帰路に着く。
またしても先生から貰ったブドウ味の飴を
１つ口にいれた。
いつもは甘かったはずのそれは
今日だけは甘く感じなかった。
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そら(プロフ) - 初めまして。最後まで一気に読ませていただきました。最初はドキドキしっぱなしで、いつか身を結ぶのかなって思っていたら、いい意味で期待を破られました！卒業式の日の海での会話から涙が止まらなかったです、とても感動しました！これからも頑張ってください！ (2020年8月14日 3時) (
レス) id: e28544dfc9 (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 初めまして。20話目ぐらいから大体予想が着いたのですが、切なくてそれからずっと号泣でした。最後の10話くらいから涙が止まらず、凄く感動しました。こんな泣ける小説読んだのは初めてかもしれません。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 39265f0c80 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - みゆきさん» 完結までお付き合いくださいましてありがとうございます！具体的な感想ありがとうございます（ ; ; ） (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！ (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後�霤沈萓犬�捕まる前あたりからずっと号泣でした！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: f948add40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2018年3月20日 21時
