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『ねえ、秋ってなんっか寂しいよな。』
緑の葉も赤く染まり始めた並木の通りを
重岡と歩く途中で
ふと思ったことを重岡にぶつけてみる
「なんなん？急に。秋は食欲の秋やんか。」
それもそうだ。
なにも感じない(であろう)重岡に言うのが間違っていた
『んー、なんとなく。
何かを失いそうな、そんな気がするの。』
「なんやそれ。女の勘か？」
『いや、気持ちの問題？』
わけわからん〜！
そういいながら持っていたカバンを振りまわす
振り回したカバンが木に当たり
幼い紅葉が何枚か私たちに降った。
『...綺麗。』
「ほんま、」
2人して立ち止まって見る。
綺麗な葉も全て落ち
大きな夕焼けが見えた時
ふと我にかえって思い出す
『夕焼け...紅葉......』
「なに？どうした？」
一つ大事なことを思い出した。
.
『家庭教師！！！！』
ごめん！重岡！と言い家まで全力で走る。
案の定、中間先生はもう来ていて
母は怒っていた。
.
楽しい中間先生との時間も過ぎ
家のリビングには母と私だけだった。
「...どうして遅くなったの。」
まただ。
過保護な部分が出るのだろう。
そう思った。
『重岡と、紅葉を見てて
それで感動してたら時間が過ぎてた。』
「そんなことで遅れたの？
もっと時間の管理くらいできるわよね？
これ以上遅れることがあったら
お迎え行きますからね。」
この言葉で幼い時の記憶が蘇る
小学生くらいのころだった。
友達と隠れんぼをした時、
私は隠れるのがうまかったのかわからないが
最後まで見つからずに夜まで取り残されてしまった。
その時、母はたくさん私を叱った。
それ以降、中学生終わりまで
授業が終わったらお迎え
そんな制度ができた。
今、こうして歩いて登下校ができるのは
重岡のおかげだ。
『ごめんなさい。
つぎはないようにするね。』
母はなんとも言えない表情で頷いた。
.
夜にふと目が覚めた。
そこから寝ることができずに
お水を飲もう
そう思ってリビングに向かった。
母の話し声が聞こえた
なにを話しているかわからなかったが
重岡くん。
という単語だけがやけに耳に残った
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そら(プロフ) - 初めまして。最後まで一気に読ませていただきました。最初はドキドキしっぱなしで、いつか身を結ぶのかなって思っていたら、いい意味で期待を破られました！卒業式の日の海での会話から涙が止まらなかったです、とても感動しました！これからも頑張ってください！ (2020年8月14日 3時) (
レス) id: e28544dfc9 (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 初めまして。20話目ぐらいから大体予想が着いたのですが、切なくてそれからずっと号泣でした。最後の10話くらいから涙が止まらず、凄く感動しました。こんな泣ける小説読んだのは初めてかもしれません。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2019年2月26日 0時) (レス) id: 39265f0c80 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - みゆきさん» 完結までお付き合いくださいましてありがとうございます！具体的な感想ありがとうございます（ ; ; ） (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 沙耶さん» ありがとうございます！ (2018年5月10日 19時) (レス) id: 26039588f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完結お疲れ様です！最後�霤沈萓犬�捕まる前あたりからずっと号泣でした！ (2018年4月29日 23時) (レス) id: f948add40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2018年3月20日 21時
