【A3!】完璧ドール II (ページ49)

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その99 ページ49

東｢ふぅ……。｣

A｢東さんがため息つくなんて珍しいですね。｣

筋トレの後の風呂は最高だった。

半袖短パンのままリビングへ向かうと、何やらお疲れ気味の東さんが。

東｢そう見える？｣

A｢とても。｣

東｢そうだね……最近稽古の回数も増えたし、体力的な問題かな。｣

本当にそれだけなのだろうか。

でも、簡単にどうしたんですかとか私が聞いていい立場でも無いだろう。

A｢ホットミルクでも用意しましょうか。｣

一瞬、東さんはコーヒーかなと思ったけど、夜にカフェインが含まれているものはオススメ出来ない。

東｢じゃあお願いしようかな。｣

私がホットミルクを作りに行こうと立ち上がった時、扉がガチャっと開いた。

A｢あ、一成さん。｣

一成｢あれれ？アズーにAちゃんじゃん。｣

あれ、一成さんもなんかいつものパリピ感が無いような……。

夜だからかな？それともやっぱりみんな疲れてるのかな？

まぁ役者と学業を両立なんて相当難しいよね。

A｢ホットミルクを作るところです。一成さんも飲みます？｣

一成｢んじゃお願いしちゃおっかな～。｣

A｢(やっぱりあの人はあのパリピ感が無いとしっくり来ない……。)｣

***

東｢そういえば、Aはこんな時間にどうしたの？｣

A｢風呂上がりだったので何か飲もうと思って来ただけですよ。｣

最近は質のいい睡眠も取れてるし、以前と比べて心が軽くなった。

今は23時か……そろそろ寝ないと明日の仕事に支障をきたすかな。

東｢ねぇ、ハグでストレスが解消されるの知ってる？｣

一成｢あ、知ってる知ってる！｣

A｢ハグですか？｣

ハグでストレス解消なんて初めて聞いたな……。

東｢ボク、まだ試したことがないんだよね。｣

一成｢俺も番組では見たけど試してないな～。｣

そう言いながらチラッとこちらを見る向かい側の2人。

……あぁ、なるほどね。

A｢やってみます？その解消法。｣