【A3!】完璧ドール (ページ22)

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その22 ページ22

いづみ｢ねぇ、A？正直に言ってくれるだけでいいから。｣

目の前には左京さんと姉さんが座っている。

あんた達は私の親か。

A｢…………。｣

話す気は無い。心配されるのも嫌だし、迷惑かけたくないし。

自分の事は自分で解決する。

左京｢仕事だって暫くどうするつもりなんだ。｣

A｢……何とか理由をつけて休みます。｣

左京｢お前はただの一般人じゃないんだ。それを考えて言ってるのか？｣

A｢勿論です。私の不注意で起きた事なのは確かなので、罰くらいなら受けます。｣

1週間風呂掃除でも食事当番でも、何でもどうぞと付け足す。

いづみ｢どうしてそこまで隠そうとするの？｣

A｢……もういいですか？この後事務所に連絡とか入れるので。｣

姉さんの言った事に関しては無視を貫いた。

事務所には不良に絡まれましたとでも言っておこう。

……どうか大きな報道だけにはなりませんように。

いづみ｢A、話を聞いて！｣

姉さんが部屋を出て行こうとする私の手を掴みかかる。

A｢触らないでっ！！｣

いづみ｢きゃっ｣

丞｢監督っ！｣

私は姉さんの手を振り払い、反射的に押してしまった。

そのせいで姉さんはバランスを崩してしまったが、それを丞さんか受け止めた。

幸｢ちょっと、あんた何してんの！｣

A｢っ……。｣

あぁ、あいつが憎らしくてたまらない。