#.45 ページ46
靴擦れを起こした日から数日が経った。
現在の居場所は、欧華高校の正門前。
そう、待ちに待った約束の日がやってきたのです。
｢ねぇ、あの子モデルのAちゃんじゃない……？｣
｢本当だ……。もしかして里美ちゃん待ってるのかな？｣
｢にしても実物だともっとちっさくてかわい〜……！｣
片耳にイヤホンを指して、右耳ではボカロを、左耳では私を賞賛する生徒達の声を聞いていた。
天馬｢おい、お前。何でこんな所にいるんだよ。｣
A｢私のお友達を待ってるの。｣
そう言って微笑みながらこてんと首を少し傾げてみせる。
此処はあくまで他校だから外面被ってなきゃ……ね？
天馬｢はぁ……外面は完璧だな。｣
A｢うん、ありがと。｣
私の必殺営業スマイルも忘れずに。
里美｢おーい！A〜！｣
A｢あ、りみちゃ！｣
慌てて私の方に走ってくるりみちゃは、モデルとは思えないような身なりだった。
A｢ねぇ……髪の毛は直そ？w｣
里美｢ちょ、笑わないでよー！急いで来たんだからね！｣
待たせたくなかったからと言って不貞腐れながら怒るりみちゃ。
……イケメンかよ。
里美｢よし、完璧。ほら、行こ？｣
さりげなく手を出してくるとかもう惚れた。結婚しよ。
里美｢んじゃ、Aは私のお嫁さんって事で。｣
A｢じゃあ恋人繋ぎ〜。｣
イケメン過ぎかよ……！！
***
A｢このプリ、めっちゃ盛れるんだね。｣
里美｢ほんとだ。｣
色々なプリ機で写真を撮って、2人で半分こ。
里美｢この洋服似合うんじゃない？｣
A｢私には大人っぽ過ぎると思うけどなぁ。りみちゃの方が似合うよ。｣
お互い似合うコーデを探し合ったり。
里美｢あ、そっちのクレープちょーだい。｣
A｢じゃあついでに私の嫌いなブルーベリー食べてね。｣
里美｢はいはいw｣
クレープを交換して食べ合ったり。
りみちゃとやる何もかもが楽しくて、私の不安なんか直ぐに吹っ飛ぶ。
私にとっては、魔法の時間なの。
そんな時間が、あと少しで────。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
坂田。(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花さん» ありがとうございます！駄作ですが是非お楽しみください^^* (2018年7月7日 7時) (
レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花(プロフ) - いづちゃんに言われた時のシーン思わず泣いちゃいました。それと、感情移入しすぎたんだと思うけど、なんか自分のために泣いてくれるのとかって、結構嬉しいんだなって実感できました。多分今日中にこのシリーズ出てるところまで読み終えるかも。よろしくお願いします (2018年7月5日 10時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
坂田。(プロフ) - あはっ☆さん» ありがとうございます^^* (2018年4月1日 9時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
あはっ☆ - 凄く続きが気になります！！更新頑張って下さい！！！！ (2018年4月1日 0時) (レス) id: a28b425958 (このIDを非表示/違反報告)
坂田。(プロフ) - コメントありがとうございます。そうなんです、意味はあなたの目覚めを待っています。英語がお得意なのでしょうか？凄いですね^^* (2018年3月30日 22時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：坂田。 | 作成日時：2018年3月17日 14時
