とお あまり ひとつ ページ11
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赤葦京治達は、話し終えるとそれぞれ別の方向に歩き出した。
木兎光太郎さんは駅に向かうつもりみたいだ。
もしかしたら木兎くんに会いに行くのかもしれないな、と思いながら、私は赤葦京治のあとを着いていく。
一瞬チラッと木兎光太郎さんがこちらを見た気がしたが、気にしている余裕はなかった。
彼が学校に入るのを見届けて、近くの公園に向かう。
赤葦京治が出てくるまでの時間は、正直、暇だ。
でも今日は、何故か後になって彼の息子……京也が現れた。
「おねーさん、こんなところで何してるの？」
「え……？」
赤葦京治と同じ、黒いくせっ毛。
でも顔はあんまり似てなくて、ぱっちりした目がお母さん似なのかな、と思う。
「ぼく、赤葦京也っていうんだ！ おねーさんは？」
キラキラした黒い瞳を向けられて、私は思わず目を逸らす。
「……え、と。や、矢嶋。矢嶋A」
「やじ……？ んー、じゃあAおねぇちゃんって呼ぶ！」
ニコッと明るく無邪気に笑う姿は、赤葦京治とは正反対のように思えた。
……私とも、違う。
こんな無愛想で可愛げのない私より、よっぽど……
「Aおねぇちゃん、一緒に遊ぼ！」
「…………」
お姉ちゃんと呼ばれると、なんだか心にモヤがかかったようになって、ムズムズする。
……そうして、気づいた。
そっか。 改めて気づいたけど、私、この子のお姉ちゃんなんだ。
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麗夢 - 前見た時本当に感動してまた読みに来ました。私が知っている夢小説の中で1番大好きな作品です！ (3月1日 23時) (
レス) @page44 id: 6ebe956d7c (このIDを非表示/違反報告)
にっこり(プロフ) - 感動したやっぱりお父さんって大事だなぁ後光輝君もいいな！ (2021年8月25日 7時) (レス) id: ec120adb39 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - とても感動しました！！！！泣きながら読んでました！この作品に出会えて良かったです！ありがとうございました！！！！ (2020年6月11日 0時) (レス) id: e2f068ce6d (このIDを非表示/違反報告)
芥川とミルクティ - 何度見ても泣きます。もう最後なんか、嗚咽が止まりません。本当に感動する素晴らしい作品です。作者様のとても美しい文章に惹き付けられます。 (2020年3月14日 20時) (レス) id: 9ec8afc8ac (このIDを非表示/違反報告)
哀駒(プロフ) - 完結おめでとうございます^^もう泣きすぎて明日目腫れそうです…w (2020年3月10日 22時) (レス) id: 677b3c59a5 (このIDを非表示/違反報告)
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