はたち あまり やっつ ページ30
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「……聞きたいことが、あるんだけど」
じっとこちらをガン見する光輝くんの視線に耐えかねて、私はゆっくり喋り出す。
光輝くん、目力ヤバすぎるよ……。
「光輝くんはさ、お母さんに会いたいって思う？」
「へ？」
私の問いに、光輝くんはきょとんと目を瞬かせたあと、ブンブン首を横に振った。
「……ないの？」
「だって父ちゃんいるし！ 別に母ちゃんいなくても困ることないし」
……。
……まあ確かに、あんなお父さんがいるんなら、思わないかも……。
でも、木兎さんだって……
「でも、木兎さん、海外に行く時もあるよね……寂しくないの？」
「へ？ んー、全然！ だって雪絵先生いるし、これからはAもいるしな！」
明るくそういった光輝くんに、目を瞠った。
「だから寂しくない！ そりゃ確かに母ちゃんと父ちゃん両方いたほうがいいに決まってるけど、そりゃムリだろ？」
…………、
……すごいな。
私だったら、絶対そんなこといえない。
……私はこんなに、強くない。
「Aは？」
「……え？」
突然、光輝くんが私の顔を覗き込んで、逸らすまもなくバッチリ目が合う。
……えっと、うわぁ。
目が合ったことにいたたまれなくなって、でも一度目が合った手前外すことも出来なくて、私は焦った。
すると、ふと光輝くんが辛そうに顔を歪めて、思わず凝視する。
……どうして、そんな顔をするのだろう。
「Aは、父ちゃんに会いたいって思うのか？」
そういった光輝くんはあまりにも真剣で、必死そうで、私は一瞬、声を出すことが出来なかった。
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麗夢 - 前見た時本当に感動してまた読みに来ました。私が知っている夢小説の中で1番大好きな作品です！ (3月1日 23時) (
レス) @page44 id: 6ebe956d7c (このIDを非表示/違反報告)
にっこり(プロフ) - 感動したやっぱりお父さんって大事だなぁ後光輝君もいいな！ (2021年8月25日 7時) (レス) id: ec120adb39 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉(プロフ) - とても感動しました！！！！泣きながら読んでました！この作品に出会えて良かったです！ありがとうございました！！！！ (2020年6月11日 0時) (レス) id: e2f068ce6d (このIDを非表示/違反報告)
芥川とミルクティ - 何度見ても泣きます。もう最後なんか、嗚咽が止まりません。本当に感動する素晴らしい作品です。作者様のとても美しい文章に惹き付けられます。 (2020年3月14日 20時) (レス) id: 9ec8afc8ac (このIDを非表示/違反報告)
哀駒(プロフ) - 完結おめでとうございます^^もう泣きすぎて明日目腫れそうです…w (2020年3月10日 22時) (レス) id: 677b3c59a5 (このIDを非表示/違反報告)
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