彼氏の背後霊 (ページ3)

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私は潰山A

私は2ヶ月前に事故で死んでしまった

事故っていうか歩いてたら轢かれちゃっただけなんだけど

私はなぜか天国でも地獄でもなくここにいる

『なんでだろう』

そんなこと言っても霊以外は私のことも見えないし触れられない

だから道端の霊の猫ちゃんと遊ぶ毎日

家には入れないし

ただ歩いていく人たちを眺めながら今日も猫ちゃんと遊ぶ

だけど

「ねえ、そんなところで何してるの？」

ある日声をかけられた

生きてる人

なんで

『え、私が見えるの、？』

「うん、見えるよ。ところで何してるの？」

なんでだろう

『見ての通り霊だから帰るところもないし猫ちゃんと遊んでたの』

「そっか、よかったらうちに来る？」

『え、いいの？』

久しぶりの人のお家

最近は思い出せばとても寂しかった

この人が話しかけてくれてすごく嬉しかった

胸がﾄﾞｷｯとした

「いいよ、それより霊ってどこでも透けて入れるんじゃないの？」

『霊って特別な力を持ってるから、物には触れられないけど建物に勝手に入ることもできないの、』

「そうなんだ。大変だね。」

『そうなの！お名前なんて言うの？』

「孤爪研磨、君は？」

『潰山A。孤爪君ね！』

孤爪研磨か、聞いたことあるな、

誰だっけ

「元気だね、研磨でいいよ」

『わかった！研磨私もAでいいよ』

「わかった、それより帰るところないんでしょ？俺の家住む？」

『いいの！？』

家住んでいいのかな

優しい

「いいよ」

『ありがとう！』