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『…？』
朝、登校してきた私たちは滅多にSHRを行わない担任に珍しく集められ、全員静かに自分の席に着席して先生の様子を伺っていた。
自分で集めたにも関わらず、もう話さずに5分は経過している。
いや、なんのために集めたんだ。もう授業始まるって。
そしてまたさらに2分後、ようやく先生は口を開いた。
｢お前ら…今は6月、なんの時期かわかるか？｣
先生の言葉にクラス中はザワザワしている。
そんな生徒たちを見て先生は鼻を鳴らしていた。
｢1ヶ月後…｣
｢お待ちかねの文化祭だ！！｣
そう自慢げに言う担任。
その声を合図に一瞬で教室は叫び声やらうめき声(？)やらで包まれた。
もう受験はまだ先だなんて言えなくなってきた高校３年生。
そんな私たちに残されたものと言えば文化祭と部活の引退試合くらいだ。
｢A、最後の文化祭楽しもうね！｣
『うん！今年こそ出し物賞取ろうね！』
私はそう言って友達と笑いあっていた。
すると、担任が口を開いた。
｢まあ、喜んでるところ悪いんだが｣
｢その前にお前ら中間テストな｣
騒がしい教室が一気に静けさに包まれる。
私も先程まで上がっていた自分の口角が一気に下がったのを感じた。
｢わかってると思うが、赤点取った奴は補習につき文化祭の準備、参加出来ないからな｣
｢文化祭本番は出れるからありがたく思えよー｣などと言う先生を私は思い切り睨んでいた。
なぜ1度私たちの気分をあげてから下げるような真似をする。
え？私の成績はどうなのかって？
そんな愚問やめてよ
もちろんオール赤点だよ。
SHR後、放心状態に陥るクラスメイトたちを横切って、私は先生の元へ駆け込んだ。
『先生、お願いほんとにお願い赤点免除して』
｢無理。お前が文化祭に出る方法と言えば勉強してテストで赤点を取らないことだ｣
『先生だって私の点数知ってるよね！？』
｢じゃあ諦めることだな｣
私は進み出す先生について行き、気づけば廊下に出ていた。
隣から聞こえる声。
｢お？Aとたくセンなにやってんの？｣
『うわ、自然ズじゃん』
｢誰が自然ズだ｣
そこに居たのは同じバレー部3年の岩泉、花巻、松川だった。
自然ズなのは岩、花、松だから。及川もぎり川で入れるな。あ、私は桜で入れる。すご、自然ズだ。
｢…そんなことばっか考えてるから赤点なんじゃないのか｣
『え？』
どうやら全て口に出ていたようだ。
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げのげ(プロフ) - ハルスケさん» ありがとうございます！とても励みになります🥹 (1月29日 17時) (
レス) id: f5508f1222 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 初コメです！ランキング1位に乗っていて、すぐに拝見させていただきました！めちゃくちゃ面白いです！かっちゃんも好きなのですが、及川も大好きなのでとても嬉しいです！更新頑張ってくださーい！ (1月29日 13時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げのげ | 作成日時：2024年1月28日 14時
