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中3の俺が1番荒れてた時期、本当に岩ちゃんにも先生にも迷惑をかけた。
みんなは心配して声をかけてくれるけど、｢及川は強いから大丈夫｣、｢及川ならできる｣という言葉が逆にプレッシャーになっていた。
でもそんな時、Aだけは黙ってそばに居てくれた。
何を言うでもなく、本当に隣にいるだけ。
それが何より安心した。
そしてやっと気づいた。
俺はAのことが好きなんだって。
Aは俺の事興味もなさそうだし、何より嫌いそうだった。
でも微妙な距離感が楽しくて、ずっと黙ってた。
｢どう？ちょっとは伝わった？｣
Aはコクコクと頷く。
耳まで真っ赤に染めるAの姿はどうしようもなく可愛かった。
すると、Aは恐る恐る俺に質問をなげかけた。
『あの紙は…？』
俺はその言葉に思わずため息をついた。
それが1番俺を狂わせたんだ。
俺と高嶺さんの関係は実は振った人、振られた人。
ある日、高嶺さんに告白された俺は好きな人がいるからと断った。
しかし、高嶺さんはプライドが傷つけられたのが許せなかったらしい。
｢じゃあ代わりにその好きな人教えてくれない？｣
もちろん俺も最初の方は渋っていたが、引いてくれそうにもないので嫌々教えてしまった。
高嶺さんはお節介な人で、いつ告白するのかとかどんな風に伝えるのか色々聞いてきた。
でも、大きな声でできる話でもないので、ちょくちょくノートの端を切ってそこに書き込んで会話をしていた。
俺は高嶺さんに告白のセリフの候補出してよって言われて何個か書いて渡した。
そのうちの一つがあのAの引き出しに入っていたあの紙切れだ。
｢多分だけど、高嶺さんが意図的にAの引き出しに入れたんだと思う｣
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げのげ(プロフ) - ハルスケさん» ありがとうございます！とても励みになります🥹 (1月29日 17時) (
レス) id: f5508f1222 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 初コメです！ランキング1位に乗っていて、すぐに拝見させていただきました！めちゃくちゃ面白いです！かっちゃんも好きなのですが、及川も大好きなのでとても嬉しいです！更新頑張ってくださーい！ (1月29日 13時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げのげ | 作成日時：2024年1月28日 14時
