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楽しみにしていた文化祭はあっという間に終わりを告げた。


今、私たちは何をしているかと言うと




「次ブロック練習ね!俺と岩ちゃんが打つから入ってきて!」





県予選に向けて最後の仕上げをしているところだ。






私は及川に渡された練習メニューを記録ノートに書き込んでいく。



その日の選手の状態をひとりひとり確認して、気になる点などをメモしていき、後で選手のケアをする。



マネージャーごときと思うかもしれないが、やりがいを感じられる仕事だ。






「桜庭、ちょっといいか?」



記録を取っている最中、溝口くんに声をかけられた。



私は近くにいた国見に記録を任せ、溝口くんの元へ急ぐ。



溝口くんはなにか作業をしているようだった。



『なんでしょうか』



一応部活なので、普段タメ口で話す溝口くんにも敬語で話す。



まあ他の部員はあんまり気にせず話してるみたいだけど…。



溝口くんは何故か黙っていた。



私は不思議に思い首を傾げる。



すると、溝口くんは言いづらそうに口を開いた。



「女子ひとりにこんな仕事任せるのは気が引けるんだが、なにかPTAから差し入れが届いてるっぽくてな。あそこの倉庫に積んであるらしいから持ってきてくれないか?」



いつもなら『わかりました』と即答する場面だが、たまにくるPTAからの差し入れは毎度重くて重くて仕方ない。



あれは本当に女ひとりにやらせる重量じゃない。



国見に助けを求めようと後ろを振り返ったが、練習に戻っていたためとどまった。



部員を支えるのがマネージャーの仕事だ。力仕事もやってしかるべきだろう。



『わかりました』



私は部員にちょっと抜けることを伝え、倉庫に足を進めた。













『いやなんだこの量』



倉庫に着いた私。



そして目の前の棚に積み上げられている4つのダンボール。



そのダンボールには"男子バレーボール"とでかでかと書かれていた。



私は『ふぅ…』と息を吐く。



そして勢いよく腕を捲ってダンボールを持ち上げた。



『お、案外いけるかも』



私も筋力ついたかな。



思ったよりしんどくなかった為、私は調子に乗って2つのダンボールを一気に運ぼうとした。



しかし、そのダンボールは私の期待を裏切るように、私の腕にずっしりと乗っかかった。

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げのげ(プロフ) - ハルスケさん» ありがとうございます!とても励みになります🥹 (1月29日 17時) (レス) id: f5508f1222 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 初コメです!ランキング1位に乗っていて、すぐに拝見させていただきました!めちゃくちゃ面白いです!かっちゃんも好きなのですが、及川も大好きなのでとても嬉しいです!更新頑張ってくださーい! (1月29日 13時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:げのげ | 作成日時:2024年1月28日 14時

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