23 ページ23
｢いや〜お前ら良かったぞ！Aでもあーいう衣装着ればいい女に見えるな！｣
合流早々私を見るなり花巻がそんなことを言ってきた。
『ちょっとー？普段も私はいい女ですけどぉ？』
｢どの口が言ってんだよ笑｣
｢いや、A綺麗じゃん｣
私と花巻が口論している横で、松川はサラッとそう言った。
さすが松川パイセン。色気のある男は違いますね。
｢A、どっか行きたいとこねぇの？｣
岩泉にそう聞かれ、私は待ってましたと言わんばかりに目を輝かせた。
『国見とか金田一のところも行きたいし、矢巾のとこも行きたい！あとシンプルにいちご飴とわたあめと焼きそば！』
元々、バレー部の部員がいるクラスには足を運ぼうと思っていた。
しかし、どこからともなく漂うこの美味しそうな匂いが私の食欲を引き立てていた。
『(ぶっちゃけ及川と回りたかった気もあるけど、しょうがないよね)』
私は自分にそう言い聞かせ、自然ズを引き連れて楽しい雰囲気の廊下を歩き出した。
いちご飴、わたあめ
｢あ、先輩たち来てくれたんですね｣
｢あざーっす！｣
国見に金田一。
｢え！？ちょっと来ないでって言いましたよね！？｣
逆メイド喫茶でメイド服姿の矢巾。
弾け飛びそうなほど真っ赤な顔をしていた。
『もーらい！』
｢あ！くそっ！｣
花巻が頬張っているたこ焼きを横からひとつ奪い取って口に運ぶ。
噛んだ時の熱さと外はサクサク、中はふわふわな食感が最高だった。
ふと、私は携帯を取りだして時間を確認した。
『え、まってやばい！』
書かれていた数字は13:00。
及川の出番である13:30の公演まであと30分だった。
『早く体育館行こ！席埋まっちゃう！』
｢ん？あぁ、及川のか。よし、行くか｣
私と自然ズは各々食べていたものを口に含みながら体育館に向かって急いだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 255人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
げのげ(プロフ) - ハルスケさん» ありがとうございます！とても励みになります🥹 (1月29日 17時) (
レス) id: f5508f1222 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 初コメです！ランキング1位に乗っていて、すぐに拝見させていただきました！めちゃくちゃ面白いです！かっちゃんも好きなのですが、及川も大好きなのでとても嬉しいです！更新頑張ってくださーい！ (1月29日 13時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：げのげ | 作成日時：2024年1月28日 14時
