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20分ほど集中した後、わからない問題が出てきて私はシャーペンを走らせる手を止めた。
どれだけ考えてもわからず、私は及川に助けを求めようと及川に視線をやった。
しかし、及川は自分の勉強に集中していてこちらには気づいていないようだった。
私は休憩がてらペンを走らせる及川を眺める。
部活の時のメニューをまとめた表とかあの日、引き出しに入っていた紙と同じ字を書く姿。
ペンを持つ綺麗で長い指は部活で選手の力の120%を引き出す美しいものだ。
他にも少し下を向くと目にかかるサラサラな髪とか下を向くとわかるまつ毛の長さとか。
いつもは流してるけど、及川って素直にイケメンなんだよなぁ。
そんなことを考えながらぼーっとしていると、ふと及川と目が合った。
私の心臓はドキッと音を鳴らす。
｢なに、集中してないじゃん！｣
『い、いや、分からない問題があって…』
｢も〜わかんないなら口に出して聞いて！なんのために勉強一緒にしてんの！｣
正面に座っている及川は身を乗り出して私の問題集を覗き込んだ。
｢どこがわかんないの？｣
私は戸惑いながらも分からない問題を指さす。
｢あーここはちょっとややこしいんだけど｣
そう言うと及川はペラペラと喋りだした。
1文の中に関係代名詞があって不定詞があって…
あれはこうでこれはこうで…
｢〜ってこと。わかった？｣
説明が終わる頃には最初の方に話していた内容も全てさっぱり頭から抜けていた。
そんな私を見て及川はため息をついた。
｢ちょっと説明しにくいからそっちいってい？｣
『え』
及川は私の返事を待たずに私の隣に思い切り腰かけた。
そしてまた及川は私の問題集をのぞき込む。
さっきまであんなことを考えていたからか、及川が隣にいることが妙に緊張した。
うるさいほど心臓は鳴っている。
それは及川に聞こえてもおかしくないくらいだった。
その後、2時間ほど勉強して解散した。
テスト1週間前なこともあり部活は無いため、テストまでの1週間毎日及川と勉強することになった。
解散したあとも騒がしい自分の心臓。
目を閉じて浮かぶのは及川の眼鏡姿。
『…もしかして私、及川のこと…』
私はそんなまさかな疑問を抱えながらあっという間に中間テストを終えた。
結果は無事、全教科赤点回避だ。
さあ、始まる文化祭。
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げのげ(プロフ) - ハルスケさん» ありがとうございます！とても励みになります🥹 (1月29日 17時) (
レス) id: f5508f1222 (このIDを非表示/違反報告)
ハルスケ(プロフ) - 初コメです！ランキング1位に乗っていて、すぐに拝見させていただきました！めちゃくちゃ面白いです！かっちゃんも好きなのですが、及川も大好きなのでとても嬉しいです！更新頑張ってくださーい！ (1月29日 13時) (レス) id: 55b59344d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げのげ | 作成日時：2024年1月28日 14時
