恋愛ビルディング【BTS】

。YG ページ32

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ユンギside





ジユ「ねぇユンギ………私の気持ち気づいてるんでしょ？」


YG「……………」





目の前のカウンターに座って酒を飲みながら頬を紅潮させてそんなことを言う






正直言うとそんなことよりも向こうで1人酒を飲んでるAが気になってしょうがない





押してダメなら引いてみろって、よく言うだろ





それにジユを利用してやろうと思っただけ






引いてみた結果、Aが何考えてんのか余計わかんなくなったんだけど






さっき俺になにか言いかけたAの話が気になって、好きだなんて言う勇気すらないのに待っててなんて言ってしまう始末







ジユ「ねぇユンギ、聞いてる？」


YG「あぁ……聞いてるよ」









カランカランっ







音に反応してハッと扉の方を見るとAが出ていくのが見えた





急いでAのいた席に行くとお金と、メモが置いてあった







『私の部屋で待ってる』






YG「A………」






Aの可愛らしい字で少し端がくしゃっとなったレシートの裏に書かれたそれを、ワイシャツの胸ポケットに大事にしまった






ジユ「ねぇユンギ」





ジユが怒ったように俺を呼ぶ声がする







ジユの方に戻ると空になったグラスを掲げておかわりを催促した






YG「……何飲む？」


ジユ「ホワイトレディ」






いつからか、ジユはジントニックじゃなくてホワイトレディを頼むようになった






Aに敵対心でもあるのか？






そんなことでしか対抗できない、つまらない女






俺の中ではいつだってAが1番でAしかいないのに







ジユ「私、ユンギが好きよ」






ホワイトレディを出すと、唐突にジユがそう言った






YG「………すいません」


ジユ「何に対してのすいません？客とは恋仲になれませんって？じゃあここに来るの辞めるわ」


YG「ちげぇよ」


ジユ「じゃあなに？やっぱりあの子がすきなんでしょう？！」








YG「あぁ………俺はAが好きだ」

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