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俯いていた顔を上げて、真っ直ぐとナムジュンさんを見つめる
彼は私の顔を見てギョッとした
そりゃあそうだ。既に私の目からは涙がこぼれ落ちている
悔しい
ただそれだけだった
『貴方に私の何がわかるっていうの』
あぁ、素敵な人だったのに
これでもうきっと二度と会うことは無いんだろうと思うと余計に涙が止まらなかった
これ以上は言ってはいけないと思うのに、口が動くことも涙を止めることも出来なかった
『才能にも、環境にも恵まれていた貴方に私の気持ちなんて分からない』
言ってしまってからでは遅いということも、それが彼を傷つけてしまうことも分かっていて
それでも私は口にすることを辞められなかったんだ
もうこれで終わりだと思っていた
けど彼は終わらせてはくれなかった
「何も知らない。
でも、貴方は素敵な人だから」
別になんてことない言葉だった
返しとしては微妙というか、ちょっとズレてるというか
それでも、何故か彼の口から紡がれたその言葉はなによりも価値があるように思えた
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ピノ(プロフ) - pumpkinさん» ありがとうございます<(_ _)> (2021年5月17日 22時) (
レス) id: f50cce1eae (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - 静かで素敵な世界でした。 (2021年5月15日 23時) (レス) id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピノ
| 作成日時：2021年5月15日 16時
