うたの☆プリンスさまっ♪〜歌姫は歌がお嫌いのようで・・・。〜

第三十五章〜記憶。〜　 ページ43

〜 A side 〜

貴方「・・・。」

♪〜♪♪〜♪〜♪♪〜♪〜♪〜〜〜〜♪〜ﾊﾞﾝｯ

貴方「・・・。
(何かをやっていないと、落ち着かなかったから、ピアノを弾いてみたけど・・・。)」

あの時の、記憶が蘇(よみがえ)る。

思い出したくも無い、記憶。

あの人から、逃げるために芸能界に入ったのに・・・

あの人は、追いかけてきた。

私は、耐えれなくて海外に、逃げた。

あの人のせいで、大好きだった、歌も音楽も・・・嫌いになった。

でも、どうしても・・・捨て切れなかった。

だから、シャイニーから『後輩の指導を頼みたい。』って言ってきたときには、ビックリもしたし、嬉しくもあった。

『嗚呼、また音楽ができるんだって。』

でも、またあの人が来た。

何処へ行っても、あの人は追いかけてくる。

何のために、追いかけてくるの？

私は、歌いたい。

でも・・・

もう一つの、記憶が、蘇る。

ステージの上に立っている私。

スポットライトが、ステージと私を照らす。

私が、歌う曲が、一人で進んでいる。

声をあげている、お客さん。

それは、応援ではなくて-----

貴方「ｳｯ)(思い出しただけで、吐き気がする。)」

嗚呼、神様、いったい私が何をしたって言うんですか？

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次回。

〜作者から、皆様へ。〜

Ｈ２５．１０．０５

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