今日こそお前甘やかす〜雨宮雅貴〜

お前今日こそ甘やかすNo.18 ページ19

「兄貴…まだ寝ないのか？」


「……この番組面白くてさぁ！寝られないんだよね！！」


「俺には嘘つかなくてもいい。全然兄貴の好きなジャンルのバラエティ番組じゃねーし。それに今





笑えてねーよ？」


「っ！


……輝蘭。ほんとに帰ってこないな。」


「ああ。」


「なんで俺違うこと言っちまうんだろう。


わざとじゃない。自分でもわかってる。やっちゃいけないって。


でも、なんか輝蘭見てるとさ。


気が狂いそうなんだよ。


自分にさえ嘘をつかなきゃあいつをどうにかしちまいそうなくらい。


それぐらい愛してるんだ。」


「兄貴…」


「自分に嘘ついたら行動まで逆になっちまう(苦笑


あいつは俺といない方が幸せなのかなぁ。｣

ﾊﾞﾁｰﾝ!!
「！？なにすんだよ！！」


「兄貴、俺は言った。」


「？」


「輝蘭じゃなきゃ認めないって。」


「……おう」


「だから輝蘭を連れて帰れ。どんな事になろうとも。」


「おう。」


「でももう今日は寝よう。明日俺も探すの手伝うよ。」


「……ふふっ！いい弟をもってお兄ちゃん嬉しい！！」


「うぜえ。早く寝ろよ。」


「はーい！おやすみ！！」


「はいはい。おやすみ。」

ﾊﾞﾀﾝ



「はぁ。これじゃどっちが兄貴かわかんねーよ。









かならず輝蘭見つけて兄貴を見張ってもらわねーとな。」

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