別れ48 ページ48
結局、夜中まで恋バナ大会は続いた。途中からなっちゃんのお話や、鬼道の妹の定義という深い？話を聞かされた。
そんななか、私は空港にきています。あと数分で修也がでてくる。
不動は俺も行く、そう名乗り上げたが修也の要望により却下。
なんとなく、長身でさらさらの髪をした...サングラスが良く似合う男性が歩いてくる。大して目の良くない私が、それは私の愛しの人だと気づくのには遅すぎて。
気づけば彼の腕の中に居た。
「A...。心配したぞ。」
私はこれまでの罪悪感と、いきなり抱き締められたことの驚きで...何も言い返すことができなかった。
『その、ここじゃなんだし。ごはんでも行く？おなか減ってる？』
「いや、飛行機の中で食べた。チェックインの時間もあるから...俺のホテルでもいいか？」
『うん。わかった。』
そこからずっと沈黙の元、ホテルへの道を歩いた。お互い、何をはなしていいのか分からなかった。
ホテルに入って、雑用が終わって。ひと段落すると、修也が私の座っていたソファーに座った。
「別に、いまからAを責めようとするわけじゃない。落ち着いて、ゆっくりでいいから。なにがあったか話してくれないか？」
『うん。』
途中、どうしてもハンカチに頼ってしまう部分もあったものの自分の考えは伝えた。
あの夜、不動と寝たこと。
私は寝る気は本当に無かったこと。
打ち明けるか、打ち明けないか散々迷って家を出て行ったこと。
イタリアでは不動と生活していたこと。
イタリアに残る場合、フィディォの元で働く予定だったこと。それを断った事。
私はまだ修也を愛しているという事。
本人は眉間にしわを寄せながら聞いていた。
彼女が別の男、それも自分とともに戦った仲間と寝たことを知った表情。私は、そんな顔を直視できなかった。
「こら、あんまり擦ると腫れるぞ。もう想いはつたわったから、な？まずは落ち着けって。」
背中をさすってくれる所は、昔から変わっていない。体調の悪かった日も、仕事が上手にいかなかった日も。いつも後ろから背中をさすってくれた。
『あのね、あのね。私ね...。今でも大好きだよ。でもね、こんなの、受け入れろって言われても...すぐにはそう理解できないって思ってる。だから、修也には一つだけ決めて欲しいの。』
このまま、私と生活するか。
もう、ただの友達になるか。
あまりにも皮肉な選択だけど。不動の言っていた区切り、選択っていうのはこれの事だと、私は解釈している。
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ゆい(プロフ) - こよいさん» ありがとうございます!!!良ければ後編もよろしくお願いします! (2018年11月24日 22時) (
レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
こよい - この小説、大好きです (2018年11月24日 20時) (レス) id: e62f20c155 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - チョコバナナさん» ありがとうございます！！よろしかったら続編も楽しんで行ってください！！ (2018年11月10日 16時) (レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
チョコバナナ - 修也くん大好きなので嬉しいですぅぅぅぅ！更新頑張ってください！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: c696327d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ワンダーランド☆さん» ありがとうございます〜!!!中3なので両立が難しいものの、毎回楽しくか書かせていただいてます。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2018年11月6日 0時) (レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいどん | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月28日 2時
