別れ17 ページ17
待て待て待て待て待て。落ち着け私。
思わずフォークを落としそうになる。よく考えてみろ、私。さらさらこの二人がこの飛行機に乗っていても別に可笑しくないんだ。
疾風のDF、風丸一郎太。
総理大臣の娘、財前塔子。
ああ、呼ばれていてもおかしくない。また二人は円堂と中がよかったから、別に二人で一緒にきても可笑しくない。
だが、やっぱり待って!?
きっと、見つかったら玲奈のときのよう色々めんどくさいだろう。せめてパーティーまでは隠れたい。
とりあえずご飯を食べ終わり、ダッツを食べる。修也はストロベリーが好きで、最初はギャップに驚いた。バニラも美味しい。至福の一時。なんちって。
しかし、驚いた。
まさか同じ飛行機に知り合いが3人もいるとは。逆に怖い。
ふと思う。風丸がイタリアにいってるのなら"不動"は??
まぁ、不動だからな。呼ばれてないでしょ、多分。そんなことを思いつつ眠りについた。
ふと目が覚める。窓の外には見知らぬ景色が広がっていた。
『これが...イタリア。』
スマホを開くと4時間も眠っていたらしくもう着陸時間だということ。イナラインには痛いほど通知が。
『これは既読つけれないなぁ。』
だが表示されている文は
"何かあったのか？"
最後に送ってきたのは35分前。虎丸くんは一時間前
"Aさん達の仲介はしませんけど...落ち込んでますよ。
やはり落ち込んでいるらしい。
「足元におきをつけてお降りください。」
手荷物は小さなバックのみ。ホテルは予約してある。ボストンバッグとコロコロを両手で持つ。重い。だが必要なものをすべて持ってきたのだ。重いに決まっている。
が、色々置いてきた。
自分で買った服。昔の懐かしいもの。
これはメッセージでもある。何せ大切なものは置いてきたのだ。また修也の家に行く口実である。
パスポートなどの手続きを終えて空港を出てバスを待つ。
「おい、置いていくな。一緒のホテルなんだから、一緒に行くのが普通だろ。あと、待っててっていったはずだ。」
『あ、玲奈。完全に忘れてた。』
「だと思ってたわ。」
ホテルは1302室。13階までなると眺めがいい。玲奈はあまり高いところが好きではないらしく、503室。
思わずベッドにダイブ。なんだか安心してしまって...涙が出てきた。
私しかいない部屋に、自分の情けない声だけが聞こえる。今になって物凄い不安が襲ってくる。一人で生きていく。25歳にして既に一人。きっと、ずっと一人。
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ゆい(プロフ) - こよいさん» ありがとうございます!!!良ければ後編もよろしくお願いします! (2018年11月24日 22時) (
レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
こよい - この小説、大好きです (2018年11月24日 20時) (レス) id: e62f20c155 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - チョコバナナさん» ありがとうございます！！よろしかったら続編も楽しんで行ってください！！ (2018年11月10日 16時) (レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
チョコバナナ - 修也くん大好きなので嬉しいですぅぅぅぅ！更新頑張ってください！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: c696327d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ワンダーランド☆さん» ありがとうございます〜!!!中3なので両立が難しいものの、毎回楽しくか書かせていただいてます。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2018年11月6日 0時) (レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいどん | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月28日 2時
