別れ12 ページ12
なんだかんだイシドシュウジと付き合ってるけど別れる話をしてしまった。
「俺、恋愛したことないけど。いくらAさんが悪いことして、本当のこと言わずに消えたら...それこそもっと傷つけちゃう。」
『太陽くん。』
「俺は今Aさんにあったばっかだから全然わかんない。でも、俺がイシドさんだったら悲しい。」
子供の太陽くんは、やはり素直である。
『そういうもんなのか。』
「絶対そうだって！まぁ、すぐ打ち明けろとは言えない。でも、自分から話した方がいいと思う。」
なんだかアドバイスばかりもらってきてしまった。中学生とは。恐ろしい。
でも、まだ。まだ言えない。言ったら何て言われるか怖い。
逃げてるって言うのは重々承知。
もし突き放されたら？私はきっと立ち直れない。日本のどこかで遺体が上がるわ。
受け入れてくれたら？お互い気まずい。それはいつまでも修也を絞めつづけるだろう。
そうなると言わずに逃げる、が一番マシかも。でも、どうして別れることになったのか、修也は永遠に悩むことになると思う。きっと自分を責めちゃう。
結局、自分の精神的ストレスが少ない方に逃げてしまっている。
本当に自分が嫌になる。
何て醜い女なんだろう。
私はそのまま買い物をして、家に帰った。
「遅かったな、病院行ってたんだって？」
『すっかり友達になっちゃった！』
「まぁ、サッカーが好きなやつに悪いやつはいないからな。」
今日はカレーにした。思ったより辛くなってしまったそれは、私に刻一刻と迫っているタイムリミットを教えているようで。
「そんな辛いか？」
『調子に乗って辛くしすぎたかも。ありがとう。』
ティッシュをもらい涙をふく。でも、何でか涙は止まってくれない。
「おい、何でカレーでそんなに泣ける。」
『分かんないよぉ...ｸﾞｽ...。』
ホントはカレーのせいじゃ無かったり...ね?
カレーは思い出深い。
エイリア学園と戦ってる間、私はキャラバンを修也と一緒に離れた。沖縄で、いっぱい作った。ゴーヤ入れたり、沖縄らしいカレーだったり。
世界へ挑戦していたときは夜はカレーが週1だった。ご飯を食べる度に"美味しいな。"。その言葉を伝えてくれた。
「俺は辛いとは思うが...美味しいな、こういうカレーも。」
また涙が止まらなくなる。
『ありがとうぅ...。』
「まさかカレーで泣くとは。」
『辛かった。』
嘘は良くないが、私は話さずに出ていくと決めたからだ。これは涙が出るほど悲しくて、寂しくても変えれない。
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ゆい(プロフ) - こよいさん» ありがとうございます!!!良ければ後編もよろしくお願いします! (2018年11月24日 22時) (
レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
こよい - この小説、大好きです (2018年11月24日 20時) (レス) id: e62f20c155 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - チョコバナナさん» ありがとうございます！！よろしかったら続編も楽しんで行ってください！！ (2018年11月10日 16時) (レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
チョコバナナ - 修也くん大好きなので嬉しいですぅぅぅぅ！更新頑張ってください！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: c696327d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ワンダーランド☆さん» ありがとうございます〜!!!中3なので両立が難しいものの、毎回楽しくか書かせていただいてます。どうぞこれからもよろしくお願いします! (2018年11月6日 0時) (レス) id: 8b717c3bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいどん | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月28日 2時
