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まだFFIが始まったばかりの事だった。韓国戦が終わって、慣れない環境に少々微熱を出してしまったことがあった。
といっても、マネージャーの仕事を休むわけにもいかないし、私も一因として少しでも戦力になりたかった。
タオルを干しにバルコニーに行くと、士郎先輩が走っていた。風みたい、そうな視線を送っていると気になってしまったようでこちらに走ってきた。
『お疲れ様です！ドリンク持ってきましょうか？』
「いや、大丈夫だよ。ちょっと休憩させてもらうね」
ベンチに座る彼を傍に、タオルを干していく。籠に手を伸ばすのが思った以上に辛くて、息が上がってしまう。
お昼を食べた後から、凄く体が怠い。
「ああもう、見てられないよ。はい、これぼくのタオル。枕にして寝っころがってて。残りは僕が干すから」
『え、いや。ちょっと！』
軽々とお姫様抱っこで私はベンチに連れて行かれる。雪原のプリンスとプリンセスかよ。
と、いつもなら突っ込んでいたが、生憎そんな元気も出ない。私を下すとすぐに干し始めた。
「ホント、フラフラしすぎなんだよね。頑張るのも大切だけど、マネージャーがしっかりしないとダメじゃないか。倒れたら、みんな心配するよ」
いつもより、2、3倍きつめな口調でお灸をすえられる。でも、その姿はいつものプリンスの近寄りがたい王子様ではなく、優しいお兄ちゃんな感じで親近感がわいた。
またあくる日。お家が恋しくなってしまった自分に、すぐに気づいて、共感してくれた。アツヤ君の話をしてくれたり、誰よりも近くに居てくれた。
『気づいてほしくなかったの。隠してたのよ、心配されたくなくて』
本当に心配されたくなかった。このことが士郎君に伝わって、結婚が延期とかになったら、それこそシャレにならない。
心配されたくない、それはまるで、彼を突き飛ばしているようで心苦しいし、いい気はしない。
でも、忙しい士郎君に悩みの種を作らせたくなかった。
「Aは優しいから。きっとまた強がろうとしたんだね」
士郎君は泣き顔を見られまいと、私をぎゅっと抱きしめる。くるしいなぁ、なんて。これも彼の照れ隠しの一部だ。
「どこかで、完璧を目指し過ぎてたのかな」
『かもしれない。確かに自分の中で【いい奥さんの像】っていうのはあるわ」
だって、完璧な旦那さんには、完璧な奥さんが必要だと思うし。
「僕は今のAが好きだよ。食洗機のスイッチを押し忘れたり、炊飯器に水を入れ忘れそうになるところもね」
『ちょっとディスったよね』
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ぴっぴ - めっちゃキュンしました！リクエストOKですか??もし良かったら“野坂悠馬”で“両想い”、“新婚”と“吉良ヒロト”で“新婚”をお願いします!!沢山わがまま言って申し訳ないです。。。 (2019年12月22日 21時) (
レス) id: 984ff0d76f (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - お話むっちゃ好きです……！更新頑張ってください！応援しています(=´∀｀)人(´∀｀=) (2019年11月28日 18時) (レス) id: 9c5aecfe1c (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(元Setsuki.)(プロフ) - おほww(いや笑い方) もう満足です…！！リクエストに応えてくれてありがとうございました！！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
みどりんご(プロフ) - 聖帝のときの豪炎寺お願いします。それだったらなんでも良いので。本当に、よろしくお願いいたします。(豪炎寺不足) (2019年6月11日 1時) (レス) id: fad212b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
春香(プロフ) - 青い髪の人全員が全員好きなのでお願いします笑笑 (2019年6月5日 0時) (レス) id: e3415b0b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいどん | 作者ホームページ：
作成日時：2019年3月29日 20時
