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3.喫茶ポアロ ページ6

──2時間後



警察の人に肩を抱かれて出て行く島田さんを目に焼きつける。



島田さんが犯人だったみたいだ。



動機は彼女を奪われたから…って。



悪い意味で、忘れられない撮影になった。



雑誌の表紙の件はまた後日撮影だって。



未華子ちゃんの横でため息をつく。



「大丈夫…じゃ、ないわよね。どう?ご飯でも食べに行く?」



「もう5時……うん、食べに行こう」



伊達メガネを触りながらそう言えば、あのっ!と声が。



「…?あなたは確か…毛利蘭さん?」



「っはい!」



毛利蘭さんは、眠りの小五郎の娘さんらしい。



まだ高校2年生なんだって。



綺麗な顔してるよね。



「どうかしたの?」



「もし良かったら…おすすめの喫茶店があるんです!ご一緒に…どうですか…?」



伏し目がちにモジモジとしなながらそう誘ってくれた蘭さん。



未華子ちゃんの方を見れば、うーん、と悩んでいる様子だった。



「そうねぇ…まあでも、事件を解決してくれたし、いいんじゃない?」



「わかった。それじゃあ案内してもらっていいかな?」



「はい!」



蘭さんの隣に立ち、おすすめの喫茶店があるという道を歩く。



本当は車で帰る予定だったけど、私が徒歩がいいと言って変えてもらった。



もしもの場合は守ります!って3人が言ってくれて頼もしかったなぁ。



「コナンくんは居候なんだね」



「うん!」



「ふふ、初めて会った時はいきなり話しかけられてびっくり……あ」



「え?僕とどこかで会ったことあるの?」



コナンくんと手を繋いで歩いていると、思わず先日のことを話してしまった。



観念して雑誌コーナーで会ったことを話す。



「えっ、あの時のお姉さんAさんだったの!?」



「実はね」



「じゃあ…嘘つきなのは、お姉さん?」



「そんなこと言ったねぇ…。うん、私嘘つきさんだから」



コナンくんの頭を、手を繋いでいる方とは逆の手で撫でてみせれば恥ずかしそうに顔を赤くした。



「あ、ここです!」



前を歩いていた蘭さんがくるりと回ってこちらを見る。



窓ガラスには喫茶ポアロの文字が赤色で書かれていた。



オシャレな外観だ。



「ちなみに2階はうちなので、なにかお困り事があったら来てください…!」



蘭さんの言葉で上を見ると、毛利探偵事務所、と書かれていた。



眠りの小五郎の事務所だ。



「それじゃあ中に入りましょうか」



カラン…とベルの音が鳴った。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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天音(プロフ) - すごく面白くて、読んでてドキドキしました!ゆっくりでもいいので、更新待ってます! (2022年7月17日 19時) (レス) @page17 id: 36647ec52c (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 頑張ってください!! (2022年7月17日 13時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 面白いです、応援しています!!更新待ってます (2022年7月17日 13時) (レス) @page17 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます! (2022年4月29日 19時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 面白いです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください (2022年4月23日 19時) (レス) @page19 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結衣 | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年4月16日 23時

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