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ページ31

「コナンくん…」



「お姉さん……ごめんね…」



「もう…どうして君が謝るの?」



入ってきたのは、しょんぼりとしたコナンくん。



やっぱり、この子だった。



事件が起きればいつもその場にいるし、私を助けてくれる。



頭をぽん、と撫でていると後ろから佐藤さんもやってきた。



「犯人は伸びてるのね…。とにかく、倒れている彼女たちを病院へって行くわ」



「はい。あのっ、リリーちゃんは…」



「わかってる。連れていくのは、警察病院だから」



「ありがとうございます」



入ってきた救急隊員の人たちが、倒れていた女の人達とリリーちゃんを担架に乗せて運んでいく。



私も行くか、と聞かれたけれど、今この場で状況を把握しているのは私だけだから残ることにした。



リリーちゃんにはマネージャーさんが付いていてくれるみたいだし。



未華子ちゃんはどうしても外せない用事があるから来れないって。



ソファに深く腰かけ、膝の上にコナンくんを乗せる。



「お、お姉さん…?」



「ごめんね、少しだけ」



「…うん」



暫く経てば、警察の人がゾロゾロと入ってきた。



中には松田さんや伊達さんもいる。



もしかしたら、なんて考えてしまったけれど、安室さんはそこにはいなかった。



「お姉さん、もしかして安室さんのこと探してる?」



「へっ?や、やだな…違うよ」



コナンくんに指摘されて、ハッとする。



普通、探すなら警察になっているかもしれないれーくんでしょう?



私、どうして安室さんを探したの…?



ずきん、と心臓が痛む。



気付きかけた気持ちに鍵をかけて、早々と進んでいく捜査を眺めた。







.







小一時間経った頃、松田さんと伊達さんがこちらへやってきた。



心配の言葉がかけられる。



それに対して平気だと返せば、なんとも言えない表情になった。



…だって、本当に……大丈夫だもん…。



「それじゃあ、事件当時の話を聞いていいか?」



私を挟むようにして座った松田さんと伊達さん。



コナンくんはそんな2人を交互に見ながら、スマートフォンを取り出して何やら画面をタップしている。



そんな彼から目を離し、数時間前のことを思い出した。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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天音(プロフ) - すごく面白くて、読んでてドキドキしました!ゆっくりでもいいので、更新待ってます! (2022年7月17日 19時) (レス) @page17 id: 36647ec52c (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 頑張ってください!! (2022年7月17日 13時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 面白いです、応援しています!!更新待ってます (2022年7月17日 13時) (レス) @page17 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます! (2022年4月29日 19時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 面白いです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください (2022年4月23日 19時) (レス) @page19 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結衣 | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年4月16日 23時

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