検索窓
今日:26 hit、昨日:125 hit、合計:208,917 hit

ページ25

目の前には3人の子供たちと、ふふん、と得意げな園子さんが立っている。



蘭さんが言うには、園子さんはあの鈴木財閥のお嬢様らしい。



なんだか最近、物凄い人たちと知り合ってる気がする…。



「お姉さん知ってる!」



「テレビによく出てるよな」



「上坂Aさんですよね!」



「そうだよ、ありがとうみんな」



可愛らしい子供たちの頭を撫でていると、遠くからスタッフさんが走ってきているのが分かった。



人混みの間を縫ってそちらへ向かうと、スタンバイお願いします、と一言。



「わかりました!」



くるりと振り返って来てくれた人たちの顔を見る。



「見ててくださいね!」



満面の笑みでそう告げ、スタッフさんにマイクを付けてもらいながらステージへと向かった。



ステージ裏にはヨーコちゃんと、後輩のアイドルグループのメンバーが3人ほど。



世代を超えてのコラボ、がテーマの今回。



私やヨーコちゃんの先輩組、そしてグループの子達の後輩組がコラボするという感じ。



なんだか遠回しに世代交代って言われてる気がして腹が立つけど、そんな人たちをギャフンと言わせるために今日はここに立つ。



ソワソワしているヨーコちゃんの手を握り、頑張ろうね、と一声かければいつもの笑顔が戻ってきた。



うん、今日も可愛い。



「じゃあ行こっか」



「はい!」



ステージで私たちの名前を呼ぶMCさんの声を聞き、気合を入れて表舞台へと飛び出した。







「かわいいー…」



「私…とんでもない人と知りいになっちゃったみたい…」



Aが去った後、蘭と園子はその背中をぼーっと見つめていた。



コナンや安室も例外ではなく、ポアロで会った彼女とはまた違う一面を見た気がして、見とれていたのだ。



と言っても、これから更に見とれることになるのだが。



「ねえねえ安室さん」



「なんだい?コナンくん」



「…お姉さんの初恋の人って、安室さんのことだよね」



「……さあ、どうかな」



「夢、叶えてるね」



「……………そうだね」



誰にも聞こえないような声で話す2人。



安室は緩みそうになる口元を手で隠し、ゾロゾロと移動を始める目の前の知人たちを追いかけた。



ステージが始まるまで、あと3分。

|→←9.音楽祭



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (341 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1339人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天音(プロフ) - すごく面白くて、読んでてドキドキしました!ゆっくりでもいいので、更新待ってます! (2022年7月17日 19時) (レス) @page17 id: 36647ec52c (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 頑張ってください!! (2022年7月17日 13時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 面白いです、応援しています!!更新待ってます (2022年7月17日 13時) (レス) @page17 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます! (2022年4月29日 19時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 面白いです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください (2022年4月23日 19時) (レス) @page19 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:結衣 | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年4月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。