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「とにかく迎えに行くから!そこから動かないこと!いいわね!?」
「ま、待って未華子ちゃ…!……切られちゃった…」
少し話したあと、ブツッと切られた未華子ちゃんとの電話。
どうしよう、と肩を落とす。
また犯人として疑われてるかもしれない…なんて言ったら流石の未華子ちゃんも怒るよね…。
それに、安室さんのあの言葉の詳細もまだ聞いていない。
──「先日後をつけられていたこと、そして今回の事件…偶然ではないと僕は思っています」
偶然じゃなくって、故意に……。
「電話、終わりました?」
「あっ、はい…!」
伊達さんに顔を覗き込まれてハッとする。
とにかく今はこの事件のこと。
私は犯人じゃないって信じてくれているみたいだけれど、確定じゃないし。
とくにあの松田刑事はまだ私を疑っているみたいだった。
視線がものすごく冷たい。
はぁ…こんなことなら今日も仕事入れるんだった…。
「安室さん!なんの騒ぎ!?」
カラン、と入り口のベルが鳴り響いた途端に子供の声が聞こえる。
「こっ、コナンくん…!?」
高木刑事がその声に反応した。
入り口を見れば、ランドセルを背負ったコナンくんが息を荒くして立っているではないか。
安室さんの方を見れば、待ってましたと言わんばかりの顔。
それは松田さんも、伊達さんも、ほかの2人も同じで。
まるでコナンくんを待っていて、彼に解決してもらおうとしているかのような。
「あ!Aお姉さんもいる…!」
「あはは、こんにちはコナンくん」
「また事件に巻き込まれたの?」
「うん。今日は一日オフだったから」
「た、大変だね…」
駆け寄ってきたコナンくんの頭を撫でる。
そうすれば、すぐに解決するからね、って頼れる言葉を吐いて刑事さんたちの方へと行ってしまった。
「解決するからねって……コナンくんが…?」
不思議な子だなぁ、彼。
そして数分後、言葉通りコナンくんは事件を解決した。
安室さんが手伝っていたようにも見えたけど、明らかにコナンくんの実力…。
犯人は隣に座っていた中年男性のうちの1人で、実は被害者とは会社の取引先という関係があったらしい。
取引先で無理な条件を出されて断ったら、根も葉もない噂を互いの会社中に流されて、それの腹いせで…って。
やっと、終わった…そう思って犯人を見つめていると、突然その瞳がこちらを向いた。
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天音(プロフ) - すごく面白くて、読んでてドキドキしました!ゆっくりでもいいので、更新待ってます! (2022年7月17日 19時) (レス) @page17 id: 36647ec52c (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 頑張ってください!! (2022年7月17日 13時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 面白いです、応援しています!!更新待ってます (2022年7月17日 13時) (レス) @page17 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます! (2022年4月29日 19時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 面白いです!ゆっくりでいいので更新頑張ってください (2022年4月23日 19時) (レス) @page19 id: 99e1269188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結衣 | 作者ホームページ:
作成日時:2022年4月16日 23時