赤い宝石Ⅱ〈×ym〉 (ページ9)

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関係 msym ページ9

※山田さんの親友のマサさんがお相手です。

仕事が終わり家に帰る。

玄関のドアをあけると俺より一回り大きいサイズの靴が綺麗にポツンと置かれているのを見て急いでリビングに行く。

「来てたんだ」

「あ、おかえり。ご飯出来てるよ」

「やった〜！」

自前のエプロンを着てせっせと料理をテーブルに運ぶ姿を見ていたら「手洗っておいで」と優しい笑顔で言われる。

いい旦那さんになるだろうなぁ。

作ってくれた料理を2人で食べた後いつものように2人で晩酌をする。

「ねぇ、」

「ん？」

「なんで最近来てくれなかったの？」

「忙しそうだったから」

「合鍵あるじゃん」

「まあまあ、今日来てあげたんだから」

「なにそれ、、ねぇマサ」

「んー？」

「俺のこと好き？」

「好きだよ」

「それは親友として？」

タレ目がちな優しい目が俺を捉える。

この目で見つめられるとなんでか分からないけど俺は目を逸らせれなくなる。

「涼介はどっちがいい？」

一般人らしからぬ整った顔をニヤリと歪める。

こうやって言ってくることは知っている。

もちろん俺がなんて返せばいいのかも。

ほんといじわるなんだから。

ﾁｭ

小さくリップ音が鳴る。

ゆっくりと唇を離そうとすれば俺より一回り大きな手で後頭部を抑えられる。

「ん、んぅ」

そのまま何度も角度を変えてお互いを味わう。

マサはキスが上手い。

だから仕方ない。

苦しくなってきてマサの胸をトントンと軽く叩けば名残惜しそうに離れていく。

お互いを繋いでいる銀色の糸を器用に舌で切り唇を舐める。

「がっつきすぎ」

「そういう涼介も」

「俺はいいの」

「なんだそりゃ」

人の良さそうな笑みを浮かべながらもう一度顔を近づけてくる。

「だーめ、明日早いから」

「はぁーーー、久しぶりに会えたと思ったのに」

「いうて前に会ったの3日前じゃん」

「その3日間忙しいくせにずっと連絡してきたかまちょさんはどこかな」

「っ！！それは、マサが寂しいかなって！！」

「はいはい、ツンデレツンデレ」

「だあ！！うざ！！！」

「ほら、明日早いんでしょ寝よ」

俺の腕を掴んで寝室に連れてかれる。

マサは俺の仕事のことを理解してくれてるから楽でいい。

まぁ、ちょっとは粘ってくれてもって思う時はあるけどそれは絶対言わない。