赤い宝石Ⅱ〈×ym〉 (ページ16)

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「やめて！！ちょっと！！ニノさん！！！！」

俺と風磨の間に入り泣きそうな顔で止めようとしたと思ったら、急に二宮くんの名前を呼んだヤマにハテナが浮かんだ途端ガチャりと音が鳴った。

二･中『ド、ドッキリ大成功〜………』

ものすごく気まずそうな笑顔でドッキリ番組お決まりのセリフを言いながら二宮くんと中丸くんがそろそろと入ってくる。

「ごめんゆうと！ドッキリ！これドッキリなの！」

ヤマが顔の前で手を合わせて申し訳なさそうに謝る。もちろん上目遣いも忘れずに。

はぁ、こういう時でもそういう可愛い顔するんだから…。

『裕翔くんマジですみませんでした！！てことなんで手放してくれません！？！？』

「あぁ、ごめん」

俺が手を離せばものすごい勢いでソファに蹲り、はぁ〜と大きく息を吐く。

『まぁじ怖かった』

二『いやー、やばかったね』

「ちょっと待ってください、これほんとに全部ドッキリ…？」

「そうだよ！もう風磨に謝れ！胸ぐら掴むなんて信じらんない」

「え？え、ごめんね」

さっきまで俺に謝ってたのに今はソファとなかよししてる風磨をヨシヨシするヤマになぜか俺が怒られるけど、嫌われたくないから急いで言葉だけの謝罪を述べる。

『俺もすみませんでした』

未だにヨシヨシされてる風磨、まじでそこ変われ。ニヤニヤしてるの分かってるんだからな。

中『これ大丈夫すかね』

二『無理だろうね。お蔵入りだぁ』

「え、どういうドッキリなんですかこれ」

二『菊池と山田がイチャついてたらJUMPメンバーはどうするかっていうやつなんだけどさぁ、、、』

中『ここまで修羅場るとは思いませんでしたね』

「すみません…」

うーんと唸る二宮くんと中丸くんにヤマが謝ると一気に視線がこちらを向く。

二『付き合ってんの？』

中『ブフッ』

「はぁ！？なわけないでしょニノさん！！それにゆっちも笑うな！！」

俺が言うより先に否定するヤマに内心傷つきながら俺も首を横に振る。

「付き合ってはないです」

二『あーなるほどね。理解理解』

中『大変そうだね』

俺の言葉で察したのかふたりとも気の毒そうな顔で俺の肩や背中を摩ってくれる。

「こうなるなら大ちゃんにしとけばよかった…」

いつのまにか復活している風磨と並んでソファに座っているヤマが頭を抱えながらぽつりと呟いた。

菊『いや、変わんないと思いますけどね』

間髪入れずに突っ込んだ風磨の言葉に先輩二人もすかさずうんうんと頷く。