赤い宝石〈×ym〉

プロポーズ ytym ページ4

ym side


6月6日の昼下がり

今日は珍しく2人ともオフだ

でもこれといってすることがない為ソファに2人で座って各自やりたいことをしている

俺はスマホでゲーム、裕翔もスマホを触っている

大して喋ることも無く刻々と時間が過ぎていく




｢やま｣

『なに？』

｢結婚しよっか｣

『…は？』



驚きすぎて声が出ない、空いた口が塞がらない
きっと今の俺はとんでもない間抜けな顔をしているだろう

そんな俺に対して爆弾発言を落とした張本人はスマホを見ながら涼しい顔でいる


俺がなにも言わなかったからなのかこっちを向いて優しく微笑みもう一度


｢ふふ、やま結婚しよう｣


『ぇ、、ほんとに？』


やっと声が出たかと思えば掠れまくっている


｢うん、ほんと｣


『ぉれ、男だよ、』

｢うん、知ってる｣

『おれ、かわいくないよ、』

｢可愛いよ、世界で1番可愛い｣

『おれ、めんどくさいし重いよ、』

｢それぐらいが丁度いいよ｣

『赤ちゃん出来ないよ、』

｢俺はやまがいればそれでいい｣



真剣な顔で、でもどこか柔らかさを帯びている






急にソファから立ち上がったと思ったらソファに座っている俺の前で膝まずき俺の手を取る


｢結婚してください｣



『ふふ、はい』



そう言うと裕翔は俺を抱きしめキスをする




世界で1番カッコイイ君に世界で1番素敵なプロポーズをされた俺は世界で1番幸せ者だ







｢やま、俺幸せだよ｣

『俺も』

｢こんな可愛い人が奥さんだなんて｣

『ふふ、さっきの裕翔王子様みたいだった』

｢え、｣

『大好き』

｢…！｣


今度は俺が、何故かビックリしている君にキスをする


end

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