青葉城西の天使ちゃん3（HQ） (ページ33)

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一二三話　照れくさいねページ33

松川side

貴『あ…でも結構…私、皆のこと頼ってるよ?』

松「いや…お前は全然頼ってないよ」

貴『頼ってるよ!!例えば…そうやな……図書室とかの高い位置にある本を取ってくれたり……お弁当忘れた時とかお弁当のおかず分けてくれたり…ほら!この間、一静にジャージ借りたしさ…兎に角沢山あるんだよ!!』

手をぶんぶん振りながら必死に言ってるA

それを見て自然に手がAの頭を撫でてしまう

貴『……なんか撫でられるのって嬉しいな…』

松「なんで?」

貴『私さ…兄弟いないから……同い年とか年の近い男の子に撫でられることってめったにないから……けどちょっと照れくさくもあるね(にこ』

本人は多分気づいてないんだろうけど照れながら笑ってるAは…

松「っ…//(ヤバい……めっちゃ可愛い。いつもにこにこしてる奴ていうかAの…本当に笑ったときの顔ってこんなに可愛いんだな……いや…元々可愛いけどさ…)」

貴『あれ?一静…また顔赤い?』

松「こっち見ないで…(もっと赤くなるじゃん)」

そんな俺の言ったことを無視して…顔を覗き込んでくるA

松「…ちょっと……///」

貴『見ないでって言われたら見たくなっちゃうじゃん』

松「(俺…試されてるの?いちよ…いちよね?俺も健全な男子高校生だし…こんな可愛い子にさ顔覗かれんだよ…顔赤いのに…しかも上目遣いで…そんなん試されてんじゃん……)ねぇ…もしかして…俺の事煽ってるの?」

貴『煽って…?(煽ってる=煽り運転=喧嘩を売る)喧嘩なんか売ってないよ?』

松「そういう意味じゃなくて……。あの…そのさ…俺が男って事分かってる?」

貴『分かってるよ?だって男バレなんだからほとんどが男子なことくらい…』

松「分かってないよね…俺は男だからさ…簡単にAを抱き寄せられる」

そう言って俺はAを抱き寄せる

貴『え…あ…あの…//』

松「この距離なら簡単にキスもできちゃうしね」

貴『き…キス……//』

松「何照れてんの?…お前、朝…及川にキスしようとしてたじゃん」

貴『あ…あれは……ドイツとかの挨拶的な感じのキスかな?って思ってて…一に止められたあとによくよく考えて見たら……徹が言うキスの意味って口にする意味なんじゃって思ってさ…』

松「あぁ…だからあの時…『日本で口にキスするのは本当に愛してる子だけ』って言った時照れてたんだ…」

貴『そうだよ!……私にとっての口にするキスはそんなに軽くないからね!!』