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ジョングクが五歩目 ページ5

寝てたらジン先生から電話かかってきた


グクや〜入学早々寝坊かよーって


何で番号知ってんだっけって回りきらない頭ん中を巻き戻したら
あ、顧問だったっけって結論に至った



転校生もきたんだぞ〜可愛い子だぞ〜来いよ〜って呪文みたいに唱えられて電話を切られた



あぁーあんま行く気なかったけど
…行くかぁ〜って大きいため息ついて制服に着替えた



教室入ったら空席だったはずの俺の隣が知らない女で埋まってた


何か携帯みてすっごい不安そ、って横目に見ながら席に着いたらバッてすごい笑顔でこっちみたもんだから、びっくりして固まってたんだけど

そいつの笑顔を見た瞬間
ちょっとドキっとした…
でもすぐにまたあの不安そうな顔になった

なんだよ、俺じゃ不満かよ…


って、俺初対面のやつに何でこんな事思ってんの

あんた誰?って聞いたら、あなたこそ誰ですかって。素直じゃねー女。

別に自惚れてるわけじゃないけど、俺の顔は女が好む顔らしくって俺の周りには自分から売り込んでくる女ばっか

そこまで考えてジン先生の声が頭の中で聞こえた。転校生もきたんだぞ〜可愛い子だぞ〜って
朝は特に興味なかったけど…あぁ、こいつの事か。

「俺チョンジョングク、あんたは?」

「パ、パクA」


一歩引きやがった


「ねぇ、何でそんな警戒してんの?」

これでもかってくらい顔を近づけてみる

したら、明らかに焦りまくってて
ちょっと面白いかもって思ってたら、パクAの目が誰かの手で遮られた。はい、そこまでねって

見るとパクAの後ろに立つ先輩っぽい人

「オッパ!!」

オッパ?誰だよこいつ…

「オッパだぁ〜〜!!いつからいたの??」


…んだよ、さっきまでずっと不安そうな顔してたくせに。そこのオッパが来ただけでその笑顔かよ


「いつからいたの?じゃないでしょ、教室ついてLINEしたのに返事来ないし。んで何してんの」

じっと見られる、ってか睨まれてる…

「別に何もしてないですよ…彼氏とかですか?」

てっきり、自信満々にそうだよって言うのかと思ってたけど…違った
睨むようにしてた視線が一瞬悲しげに揺らいだように見えた

「…妹。俺の」


「あぁ、兄妹ですか。」


何だ、兄妹だったんだってホッとした…

何で俺は今ホッとしたのかなんて別にどーでも良くなってた

ジョングクが六歩目→←あなたが四歩目



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作者名:無糖 | 作成日時:2015年11月25日 1時

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