【PSYCHO-PASS】

~拾八~ ページ18

朱side



宜野座さんに頼まれて非番の菰野巻さんに書類の提出し直しを伝えることになった



宜野座さんは通信で呼び出せばいいと言っていたけど菰野巻さんと１度ちゃんと話してみたいと思ってたからいい機会だ



コンコンッ....※ドア叩く音ﾃﾞｽ



｢菰野巻さん？｣



何度叩いても出てくれない
寝てる？いや、まだ昼前だし....



｢入りますよ？｣



入ってみると、薄暗い部屋で大量の紙の本に囲まれて大きな人形を抱えテレビゲームをしている少女の姿があった



イヤホン等は着用してない為、聴こえてるはずだが....



｢菰野巻さん？｣



とんっ



『ふぎゃ！？』



｢え、あ、ごめんなさい!!｣



彼女も困惑気味の顔をしている
そして、彼女はタブレット端末を取り出して


〈ちょっと待って下さい〉



と打ち込み、私に見せてきた



｢あ、はい！｣



と私も答えると彼女は耳に何か機械を取り付けていた



『ごめんなさい、私シフトない時は補聴器つけてないから』



え



｢補聴器....？｣



補聴器なんてつけなくても今の技術じゃ
手術すればきこえるんじゃ…？



『あれっ？誰からも聞いてないですか？私耳聞こえてないんですよ』



あ、コーヒー煎れますね



と言いながらキッチンまで行ってしまった



どういうことだろうか…

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