愛されJW最年長(続きの続き) (ページ1)

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第2.5章　神山の本音ページ1

※こちら黄受以外の要素が入ってまいります。苦手な方は第三章からお楽しみください。

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side 神山

淳太の家を出ると既に外灯が照らされる時刻になっており風の冷たさに一つ身震いをした。

なんだか真っ直ぐ家に帰る気にもなれず適当に車を走らせる。
平日の帰宅時間。車通りが多く、東京の道は何処も人で溢れていた。赤の他人なのに今はその人の姿ですら精神安定剤のように心を落ち着かせる。

信号待ちをしていると、ふと大通り沿いを歩く見知った後ろ姿が見えた。
丁度自分と同じ方向に進む背中に叫びたい衝動が走ったが、自分たちが芸能人であることを思い出しぐっと堪え、道の端に車を寄せてから携帯を開いた。

ｺﾝｺﾝ

赤「入ってもええー？」

数分後、キャップにマスクの俺と丸かぶりな休日のシゲが窓から顔をのぞかせた。

緑「送るで乗りー」

赤「ほんまー！ぼけっと歩いとったら思ったより遠くまで来てもうて帰るんタルかったから有り難いわあ」

休日でも変わらずよく回る口を休む事なく動かしながら、シゲは助手席に乗った。手には買い物をしてきたらしくいくつかの紙袋をぶら下げていたので後ろに置くよう促した。

赤「神ちゃんはドライブ？」

緑「･･････そんなとこやな」

赤「あー淳太んとこか」

ウインカーを出し譲ってくれた赤色のセダン車の前に車を滑り込ませる。ハザードでお礼をする手がシゲのピンポイントな答えに跳ねた。

赤「そんなびっくりせんでもあんだけ間あけたら誰でも分かるわw」

緑「嫉妬せえへんの？」

赤「んー、神ちゃん相手ならせえへんよ」

緑「えっ」

赤「神ちゃん自身気づいとるか知らんけど、神ちゃん淳太のこと恋愛対象としての好きとちゃうやん」

そう言うシゲの横顔は別に対した事実でもないだろう、と言うように普段通りだった。

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