愛されJW最年長 (ページ10)

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Side 中間

俺の首にしがみつくシゲの声はいやにか細く聞こえた。

赤「嘘、淳太をオカンなんて思っとらん」

そんな事知っている。

シゲは気づかれていないつもりだろうが、俺に恋愛感情を抱いてくれているのは前から知っていた。知りながらも、シゲの気持ちに応える事が出来ない俺は気づかないふりを続けている。

黄「シゲ、俺のぼせてまう」

特に誰かと付き合っているとか、好きな人がいるなどの理由ではない。今俺にとって一番大事な場所はこのグループだ。
だからこそ、メンバーであるシゲの気持ちに応える訳にはいかない。シゲの気持ちに応えてしまえば、他を拒否する事になるから。

一番最初に気づいたのは照史からの好意だった。初めは勘違いかとも思ったが、年々熱くなる眼差しは相棒以上の感情を感じ取れた。

濱ちゃんは分かりやすかった。
思春期の少年のように、俺への気持ちに気づいてから挙動不審が続いた。最近ではそういうのも減ったが、やはり視線が合うと頬を赤らめあからさまに逸らす。

のんちゃんや流星、神ちゃんはそういう恋愛的な感情は俺に抱いていないと思う。しかし、今のグループに居心地の良さを感じてくれている三人にとって、マイナスとなる変化は面白くないはずだ。

俺も三人同様に変化など望んではいない。だからこそ、シゲや照史、濱ちゃんの気持ちには気づかないふりを通す。

そうでもしなければ、俺の今一番守りたい場所が崩れてしまうから。

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