愛されJW最年長 (ページ40)

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全神経が唇に集まり、濱ちゃんの行動を待つ。だが、俺が想像した感触は唇には訪れずきつく閉じていた瞼をそろりと離した。

そこで置いてけぼりの子供のような表情の濱ちゃんと目が合った。

紫「せえへんよ」

黄「…」

紫「キスしてもうたら多分歯止めきかへんからなー」

ははっと笑う濱ちゃんの声はやはり寂しそうで、俺の胸を締め付ける。

紫「それに、淳太とはしっかりと恋人同士になってからキスしたいしな。やから、今はせえへん！……あ！淳太はゆっくり考えればええねんで？別にせかしとる訳ではないから、ほんまゆっくーりと自分の気持ちに正直に考えや？」

一段と優しい口調で濱ちゃんは言う。
やわらかい毛布に包まれるような温かい感情は俺の中にも流れ込み、同時にすぐにその手を掴む事が出来ない自分が情けなくなる。

誰よりも優しい濱ちゃん。

きっとこの人と付き合えば誰よりも幸せになれるだろうと言い切れる。
それでも他のメンバーの顔が脳裏にちらつく今は返事を返すことができない。

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