愛されJW最年長 (ページ34)

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黄「――…んぅ？」

ダルさの残る体を捩ろうとするが、自分の体でないように動かない。
重い瞼を薄っすらと開けば、整った顔のドアップが見えた。

黄「流星…と、のんちゃん？」

くうくうと寝息をたてる目の前の流星と、俺の背中にピッタリとくっつき眠るのんちゃん。身動きが取れなかったのはのんちゃんの腕にホールドされていた事が原因だった。

二人を起こさないようゆっくりと上体を起こしベッドボードに背中をつける。
無防備な寝顔が赤ん坊のようにあどけなく、俺はまだ開ききらない目をより一層に細めた。母性による慈しみってこんなやろな、と親の至情すら感じる。

そんな二人の髪を梳けば気持ちよさそうに眉を下げた。
うん、かわええな。

朝から心癒された所で、俺は思考を整理する。
昨日の出来事をーー･･･。

(あー、のんちゃんに頭シャッフルされて酔い回った･･･前に、キスされそうなったんやった)

記憶を辿れば余計な事まで思い出してしまい、俺の耳はほんの少し赤く染まる。

正直、気を失ってしまいラッキーではあった。もしもあのままのんちゃんや流星に迫られていれば、俺の心臓は破裂していた。
好意を自覚したからといって直ぐに対応できる程起用でもなく、それを想像しただけでもこの有様なのだ。

火照る耳を抑え、俺はベッドから洗面所へと移動した。

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