愛されJW最年長 (ページ13)

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Side 藤井

ピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーン

青「うっさいねん！！」

淳太のメールを確認してから、風呂に入ったりと色々準備をしていると部屋に備え付けられたインターホンが連続でなった。
どうせシゲか望辺りが遅いと呼びに来たのだろう、とドアを開けば案の定にそこには望が立っていた。

しかし、インターホンを連打した幼稚な行動とは裏腹に望の表情は険しく曇っていた。

桃「流星、もう後に引けんなったで」
青「何がや」
桃「……今日、みんな淳太に告白する」

青「えっ」

望はもっていた布を胸元で握りしめ、俺を見据えた。妙に落ち着いた声が相手の緊張を教えてくれる。

頭の中で一瞬パニックが起こる。

桃「強制はせんけど、流星もどうするか考えてから上に来いよ」

俺の波打つ心情を理解してか、望はそう言い残してエレベーターへと踵を返した。

青「まじか」

一人になると乱れた心も徐々に落ち着き、今後の事を考える余裕が出来た。
自分はどうするべきなのか、どの選択が正しいのか、心の奥底にしまい込んだ本音をノックする。

きっと、俺の好きは他の人よりも浅い。

照史や濱ちゃんのように長年片思いをしている訳でも、シゲのように周りが見えなくなるような狂愛でもない。

ならば、身を引きメンバーとして今後も淳太の傍にいよう。

この選択が正しいかは分からない。
他のメンバーからすれば卑怯にも見えるかもしれないが、俺は淳太への恋愛感情に今まで以上にきつく蓋を閉じた。

青「はぁ、……上、行きたないな」

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