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田中side



深澤「何にする〜?好きなもん、なんでもいいぞー!」

ジェ「え!じゃあアイスもっ!ね、じゅり!」

「え〜?でも、まずはご飯からね。カレー?うどん?何にすんのー?」


ジェシーのリハビリ終わりに時間合わせてくれた深澤くんと、Aも合流して食堂でランチタイム。

ご飯よりもアイスに夢中なジェシーを横目に、俺は今にも電池が切れそうなお姉さんのお手伝いを。


「うどんなら食べれそ?俺、そんなに腹へってないから分けっこしようか。」

朝の微熱が、ちょっとずつ上がってるんだろう。
少し腫れた目が痛々しい。

深澤「じゃあAちゃんにも、おめでとうのアイスね。」

それでも、ぽんぽんっと、優しく頭を撫でられたAの嬉しそうな顔ったらない。


「んはは!アイスうれしいなぁ〜?これも俺とわけっこしような!」

A「あいすは、だめー。あげなーい。」

ジェ「おれもー!ひとりでぜーんぶたべる!」


ケラケラ笑いながらジェシーと一緒に席に着くAを見ながら、斗真先生との会話を思い出す。



深澤「泣いた顔してんなー。でも、すっきりしてる?」

「んー。多分、まだ、一歩踏み出すには不安があるんでしょうけど、少しずつ進んでいったらいいかなって。慌てて大人になられてもさみしーっすからね!」

深澤「…お前も、大人んなったな。」

わしゃわしゃと、誰と間違えてるのかと思うくらいに撫でられた頭を整えながら、3人分のアイスを受け取りに走った。




.


相葉「んふふ。おめめがとろーんってしてるねAちゃん。」

斗真先生とバイバイする時から怪しかった体調が、ふっか先生とご飯を食べてる間に急降下した気がする。

健人と遊びたいって言うジェシーの声もあって、なんとかここまで来れたのはいいけれど、目の前の相葉先生の苦笑いが痛い…。

でも。

「せんせ…?S大、ごうかくしたよ。たくさん、たくさん…ありがとうございました。」

「せんせーみたいな、せんせいに、なります。」

伝えたかったから。


相葉「えぇーっ…。へへっ、嬉しいなぁ。こちらこそ、ありがとう。ここは、おひさまは、変わらずここにあるから。いつでもおいでね。」

「っ…はい!」

勝利「もー!相葉先生泣かないで!ほらティッシュどうぞ!」


いつの間にか溢れた涙を、相葉先生も樹くんも、勝利先生もみーんなで笑って、力に変えた。


今なら、頑張れそうな気がする。

一歩、踏み出せる。


.

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(プロフ) - 更新ありがとうございます!次回も楽しみに待っています (5月5日 22時) (レス) @page35 id: a83a9d93f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新ありがとうございます!そして、感動をありがとうございます! (8月16日 19時) (レス) @page30 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
結夏(プロフ) - 更新ありがとうございます!!ほぼ毎日何度も何度も読み直しています!きなりさんのお話大好きです!応援してます! (8月16日 6時) (レス) @page30 id: 27b7b36f37 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 数日前からまた1から読み返していたばかりだったので、新しく更新されていてとても驚きました!!すごく嬉しいです🥰これからも無理のない程度に楽しみながらお話をあげてくださると嬉しいです!応援しています🫶 (8月16日 1時) (レス) @page30 id: c72fa43d6e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更新されたこと、とても嬉しいです。ありがとうございます。きなりさんのペースで、また物語を紡いでくれたらと思います。 (8月15日 23時) (レス) @page30 id: 607ec5cd06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きなり | 作成日時:2022年6月20日 20時

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