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森本side
Aが貧血で入院してから3日が経った。
蓄積してた疲れに加えて、ジェシーの看病疲れもあってそこそこ重症なレベルの数値だったから、1日のほとんどをベッドの上で過ごしているA。
ジェシーもそんなAを気にして、静かに過ごしてくれているから俺らにとってもありがたいんだけど。
今日はなんだか騒がしい…？
ジェ「ハンバーグも食べたいしー、ポテトも食べたい！あ、でも、おすしもすきだからぁ…」
田中「んはっ！そんなに食ったらお腹痛くなるぞ？」
そろそろAの点滴交換を…なんて思って様子を見に行くと、ジェシーと樹が仲良くベッドに座っておしゃべり中。
「なに〜？なんの話してんの？」
ジェ「あ！しんたろー！あのね、お家に帰ったら何食べたい？ってじゅりが！」
あれもこれも〜って楽しそうに笑う姿は、ほんの数日前までは想像できなかったから、なんか、ね…。うれしくなっちゃうよ。
「Aも早く元気にならなきゃね〜。」
少し血色が良くなった顔で眠るAの頭を撫でていると、よいしょよいしょと移動してくるお姉ちゃん大好きジェシー。
ジェ「げんきになぁれ。にこにこになぁれ。おてて、ポカポカになぁれ〜。」
冷たい指先を包み込むように握りながら、かわいいお願いごと。
その声につられるように目を覚ましたAだけど、目眩がするのか言葉にならない声をあげて、また目を閉じた。
田中「A〜焦んなくていいよ。大丈夫そうになったら目開けてごらん。先にちょこっとだけ音聴かせてね。」
ジェ「ん！じゅり！あったか、して！」
田中「わーかってるって。ジェシーは手握っててあげてね？」
ジェ「うん！まかせてー！」
サイドテーブルに投げ捨てられている青い聴診器を取った樹に、またまたジェシーのかわいいお願い。
それに応えるようにチェストピースを握って、しっかりあたためる樹も素直でかわいいやつ。
足の下にクッション挟んで、ついでにマッサージ。
すこーしだけど、浮腫みがマシになってきてるから、あと一息ってところだね。
A「んぅ…じぇし〜。…じぇし、げんき？」
ジェ「うん！元気いっぱーい！ぎゅーして、わけっこしよ？」
A「んへへ…じゅりくんもー。しんちゃんもー。」
ふわふわなAの声に苦笑いしつつも、デレデレな樹が抱きついて反対側に俺が。
パワーを、ぬくもりを分けるように。
ーくすぐったい、よぉ〜！
幸せな空間に笑い声が響いた。
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雅(プロフ) - 更新ありがとうございます！次回も楽しみに待っています (5月5日 22時) (
レス) @page35 id: a83a9d93f0 (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - 更新ありがとうございます！そして、感動をありがとうございます！ (8月16日 19時) (レス) @page30 id: 7007161c36 (このIDを非表示/違反報告)
結夏(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ほぼ毎日何度も何度も読み直しています！きなりさんのお話大好きです！応援してます！ (8月16日 6時) (レス) @page30 id: 27b7b36f37 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - 数日前からまた1から読み返していたばかりだったので、新しく更新されていてとても驚きました！！すごく嬉しいです🥰これからも無理のない程度に楽しみながらお話をあげてくださると嬉しいです！応援しています🫶 (8月16日 1時) (レス) @page30 id: c72fa43d6e (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更新されたこと、とても嬉しいです。ありがとうございます。きなりさんのペースで、また物語を紡いでくれたらと思います。 (8月15日 23時) (レス) @page30 id: 607ec5cd06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2022年6月20日 20時
