STory 6 (ページ42)

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なまえ「とりあえず、終わったー！明日からまた受験生だけど、今日くらいはゆっくりしてもバチ当たんないよねー？」

なまえ「…A？」

「…ん？あ、ごめん、なんか言った…？」

なまえ「わっ…！」

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田中side

紆余曲折ありながらも、ついに迎えたセンター試験の最終日。
夏に退院した後は大きく体調を崩すこともなく(ってよりかは崩さないように俺らが必死だった)ここまできた。

今日は束の間の休息だからって、Aにはサプライズでミニパーティーの予定。

なのに、当の本人が一向に帰ってこない。
やっと返事が来たと思ったら、そこからまた音沙汰なしで…。

迎えに行くか〜って、会場に向かった先で見たのは信じられない光景。

ビビりすぎて心臓止まるかと思った…。
だって、女子高生2人が倒れてるんだよ？しかも、見慣れた顔。

なまえ「っあ…！Aがっ…急に！どしよ、わたし、」

「うんうん、大丈夫よ。なまえちゃんありがとうね、Aのこと、守ってくれたんだよね…。」

完全に気を失ってるAの下敷きになって倒れていたなまえちゃん。
多分、急に倒れてきたAを咄嗟に庇ってくれたんだと思う。ザッと見た限りだけど、頬や肘に擦り傷があるんだから、本当に申し訳ない。

着ていたコートを脱いでAをその上に寝かせる。
体温高いけど、発作は出てないからとりあえずこのままで。

それよりなまえちゃん！

「あぁ！寒いけどちょっと動かないで〜。なまえちゃん、頭打ってない？どこが痛いか教えてくれる？」

なまえ「んー、頭は打ってないと思います…。とにかくA守らなきゃって思って…あ、肩、痛いかも…です。」

「ほんっと、ありがとね。肩かぁ…ちょっと触ってもいい？」

こんなとこで服を脱がせるわけにはいかないから触診だけになるけど、搬送するほどではないことを確認して身体を起こす。

「ふらふらしない？我慢しないで、ちゃんと教えてね？」

なまえ「だいじょぶ、です。それよりA！早く連れて帰ってあげてください…！」

そう涙目で訴えるなまえちゃんだけど、ここに置いてくわけにはいかないし…

どうすっかな…って考えてたところに、今度は嬉しい人影。

恭平「えっ！佐藤！？なまえ！？樹くん！？っは！？どゆこと！？」

ひとりでパニックになってる恭平に事情を話すと、じゃあおれがなまえおぶって行きますね！ってことで一緒に車に乗ってもらうことに。

やべ、高地に連絡してなかった…

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