STory 4

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田中side


高地から連絡もらってたから、Aが倒れたことも泣いたことも知ってたけど。俺たちが心配しすぎても逆にキツイのかなって3人で話して。


昼休みにお願いしてたものを受け取りに、しょっぴーとだてさんのカフェに寄れば、あれもこれもってちょっとしたオードブルももらっちゃって。


翔太「いつもの飲みに来いって言っといて！」

涼太「お腹に優しいものも入ってるから。無理して食べないでいいよって伝えてくれる？」


2人の優しさに、なんか俺が泣きそうになっちゃってありがとうって伝えるのがやっとだった。





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森本「やっべ！だてさんのハンバーグ入ってる！え、でもこれいつもより白くない？」

北斗「半分豆腐にしてるって書いてる…。さすがだなぁ〜。」

京本「お、エビ抜きグラタンもあるじゃん。さっすが〜抜かりないね。」


まだ寝てるAそっちのけで、だてさんからもらった料理に興味津々の男たち。

慎太郎なんて、待ちきれなくて唐揚げつまんできょもに怒られてるし…。




ーちょ！A！転ぶなよ！

高地の声がしたと思ったら、ドタドタと階段を降りる音の後に寝癖のついたAが転がるようにしてリビングに来た。

なになになに！？

A「ねー！涼ちゃんのご飯あるってほんと！？」


わー！ハンバーグだ！
グラタンもあるー！
なんでなんで！食べていいの…？


高地「もー！貧血で倒れてたやつが走るんじゃねーよ…！ほら、座って。」

高地の声で席についたAに、オレンジジュースを渡す。

「ん、じゃあ。A高校復帰、おめでとう！！かんぱーーい！」


え、え！？なんでぇ…！


俺の言葉に驚きながらも、みんなとかんぱーいってグラスを合わせるのは流石のノリですJK(笑)


北斗「で？学校はどうだった〜？」


不意に北斗が聞くから、内心ドキドキしてたけど。
Aの口から出てきたのは、担任が大野先生でびっくりしたとか、恭平くんが課題を忘れたとか、なまえちゃんとたくさんおしゃべりしたとか。


楽しかった〜！って笑顔で話す様子を見て、一歩踏み出せてよかったって、心から思う。


A「でもね〜、朝の電車がキツかったぁ。だから明日はもうちょっと早く行くことにした！」


そして、自分がキツかったことを素直に話してくれたことも俺らにとっては嬉しいことで。

高地「じゃあ、明日からは早起き頑張らないとね！」

高地の言葉に大きく頷いて、ハンバーグを頬張るAにエールを送った。




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