6 ページ12
貰えない薬は買えばいい!
どうして思いつかなかったんだ〜!ってニヤけながらドラッグストアに入る私は、軽く不審者の様。
ちゃんと店員さんに、喘息の薬を使ってることを言って選んでもらったから大丈夫。偉いぞA!
ーあまり長期間使用するのはオススメしないです。ちゃんと病院受診してくださいね!
帰り際わざわざ引き止めてまで、心配そうに言ってくれたイケメン店員さんにお礼を伝えて帰宅。
森本「おかえり、A〜!頭痛いのどう?マッサージしてあげるから、とりあえずゆっくりお風呂入ってきな!」
玄関を開けた途端にすっ飛んできた慎ちゃん。言われるがままにお風呂に向かうと、いい香りのするお湯。
ーきょもが入浴剤置いてってくれたから、リラックスしておいで〜!
ドアの外から聞こえる大声に、自然と頬が緩む。
たいちゃんの優しさを感じながら、久しぶりにゆっくりとお風呂を楽しんで、ホカホカでリビングに向かった。
北斗「お、きたな〜お前ホカホカじゃん(笑)!ここ座って、髪乾かそう。」
ソファーに座るほくちゃんの下、膝の間に挟まれる様に座ると、ふわふわと優しい風で乾かしてくれた。
森本「ほいほい、じゃあここにうつぶせで寝っ転がって〜。
…うわ〜、ほんとカッチコチだねぇ。痛かったら言ってね?」
んーとか、あーとか唸りながらも、気持ちいいマッサージに途中から記憶がない。
ご飯を食べるのも忘れて、久しぶりに朝までゆっくり眠った。
今日は頭痛くならなかったの?って質問は、薬を買った後ろめたさから、聞こえないフリをした。
.
あれから、頭が痛くなりそうだなーって時は買った薬を飲んで、無くなったらまた買いに行った。
何度も買うのも面倒で、一度に2箱買ったらまたまたイケメン店員さんに心配されて、ちょっとめんどくさい。
樹くんにも、最近頭痛ないの?って軽く疑われてるけど、なんとなく薬のことは隠す日々。
ここまできたら、1日3回、1回2錠なんて守れなくて、痛くなったら飲む、が当たり前になっていて。
さすがにちょっとやばいかなって思ったけど、鈍い痛みへの恐怖の方が強くて、ついついポーチに手が伸びてしまう自分がいた。
そんな生活が続いて1週間。
薬が無いと不安になるほど、依存してしまった、みたい。
.
573人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みー(プロフ) - きなりさん» こちらこそありがとうございますm(_ _)mよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月30日 2時) (レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございます^^お時間いただくと思いますが、気長にお待ちいただけたら嬉しいです!^^これからもよろしくお願いします! (2021年10月29日 21時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも夜中に見てます!!リクエストしてなかったらごめんなさいm(_ _)m夢主ちゃんがてんかん出るお話をみてみたいですm(_ _)m (2021年10月28日 0時) (レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - nさん» 嬉しいコメントありがとうございます!随分前にいただいていたのに、お待たせしてしまって申し訳ありません…。またリクエストしてくださると嬉しいです!更新頑張ります^^ (2021年10月21日 23時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
n - エレベーターのリクエストをした者です。書いていただきありがとうございました。すごいいいお話で感動しました!お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください! (2021年10月21日 1時) (レス) @page32 id: bbc023a104 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きなり | 作成日時:2021年9月23日 22時