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もう大丈夫。
そう思っていた矢先の強い揺れに、必死に保ってきた精神がガラガラと崩れていく。
このままエレベーターが落ちたらどうする…？
このまま出られなかったらどうする…？
このまま、このまま…
いつのまにか息ができなくなって、前も見えなくなって。
大嫌いな音が、喉の奥から聞こえてくるだけ。
ッヒュー…ヒューｯｺﾞﾎｺﾞﾎ！！
くるしい、たすけて、くるし
森本「Aっ！！ごめん、ごめんな！慎ちゃんいるから！目開けて！怖くないよ、だいじょうぶ。」
もうやだ…って思った時、大好きな声と香りに包まれて少しだけ息がしやすくなった気がした。
「し、ちゃ…ｯｺﾞﾎｺﾞﾎ！…っ…」
森本「ん、泣かない泣かない。ゆっくりね…」
京本「そのまま〜ふぅーって吐いて〜。お薬吸おうね、せーの！」
たいちゃんが吸入器を持ってくれるけど、上手くタイミングを合わせられなくて…
森本「Aっ！もう一回頑張るよ！っこら！目開けて…」
京本「しっかり息吸いなさい！A！」
やだぁ…そんな怒んないでよ
そう言って笑いたいのに、私の口から出るのは風が吹くような音だけ。
京本「苦しいね…あと少しだから…！がんばろうね、、」
もう、自分で自分の身体を支えることもできなくて。向き合って座る慎ちゃんが抱きしめるように支えてくれる。
もう一回、あと一回って吸入をしてみるけど、もう吸えたのかも分からない。
2人のあたたかさに包まれて、真っ白な世界に旅立った。
.
ーねぇね。ねぇね！おーき、て…
ーA〜。目あけてごらーん？こっちの手、ぎゅって握って？
真っ白な世界に大好きな声が響いた。
力を振り絞って目を開けると、ぐすぐす泣いてるジェシーとこれまた目が赤い慎ちゃんの顔が見えた。
ジェ「あっ！！！ねぇね、おきた！！ふーうまぁー！！」
ジェシーの大声でやってきた風磨先生に診察してもらって、嫌いな酸素マスクもカニューレに変えてもらった。
慎ちゃんの連絡で、すぐにみんな駆けつけてくれて聞かされたあの日の話。
喘息の発作で意識を失った後すぐにエレベーターが開いて、外で待機してくれてた樹くんと風磨先生の手で応急処置が施されたらしい。
田中「マジで俺の心臓が止まるか、お前の呼吸が止まるかの瀬戸際だったからな！？」
そう言って笑う樹くんだけど、目にはうっすら涙が浮かんでいて、心配かけちゃったなって反省。
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みー(プロフ) - きなりさん» こちらこそありがとうございますm(_ _)mよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月30日 2時) (
レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございます＾＾お時間いただくと思いますが、気長にお待ちいただけたら嬉しいです！＾＾これからもよろしくお願いします！ (2021年10月29日 21時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも夜中に見てます！！リクエストしてなかったらごめんなさいm(_ _)m夢主ちゃんがてんかん出るお話をみてみたいですm(_ _)m (2021年10月28日 0時) (レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - nさん» 嬉しいコメントありがとうございます！随分前にいただいていたのに、お待たせしてしまって申し訳ありません…。またリクエストしてくださると嬉しいです！更新頑張ります＾＾ (2021年10月21日 23時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
n - エレベーターのリクエストをした者です。書いていただきありがとうございました。すごいいいお話で感動しました！お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2021年10月21日 1時) (レス) @page32 id: bbc023a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年9月23日 22時
