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田中side
「A、いい加減にしな。さっきまで苦しかったでしょ？お前救急車乗ってきてんだよ…？ほら、手出して。」
俺と風磨の、あの緊張感を返してくれ。
松島のあの顔見てみろよ…。さっきカッコつけたこと、後悔してるぞ、あれ。
聡「Aちゃ〜ん！そろそろ風磨くんが怒るよー？」
かろうじてネブライザーを吸ったAは、喘息が治ったのをいいことに、未だ採血のひとつも終わっていない。
胸の前に手をクロスさせて、ギャッチアップしたベッドに背を預けたまま、目を閉じて全てをシャットダウン。
初めは優しく声をかけてくれていた松島も、とうとう痺れを切らしたらしい…。
てか、忙しい救命のベッド占領してんのわかってんのかこいつ…。
あー、俺のカミナリも落ちそうだわ…。
風磨「いや、怒んないけど(笑)でも、そろそろ検査だけでもさせてくれなーい？」
A「っやだ…。もう元気なった！も、だいじょぶなの！」
優しい笑顔を浮かべてAの手を握ろうとしてくれた時…。
パシッと音を立てて振り払われた風磨の手。
はい、アウト。
ここまでするのは、保護者として許したらいけないことだと思ったから。
大した力も入ってない腕をグッと押さえて、駆血帯を巻く。
「あっ！やっ、やだ！！ごめっ…ごめんな、さい！」
今更謝っても、手出したお前が悪い。ヤダヤダ言って泣いてるけど、心を鬼にしてとりあえず採血。
無言で準備をする俺を見て一歩引いてくれた風磨と、俺の横に立って注射針やスピッツを並べてくれる松島に感謝しながら。
消毒して狙いを定めた血管に針を刺そう、としたところでビクッと引かれる腕。
「チッ…。ねぇ、動かさない。変なところ刺さって怪我したら困るのAだからね？」
思わず漏れた舌打ちにヤベーって思いながらも、淡々と進める。
聡「Aちゃん、俺と手繋いどこうね。また苦しくなっちゃうから、泣かないの。ちゃんとできるもんね？」
んっ…じゅ、くっ…っっ…
声を詰まらせて泣くAだけど、松島のおかげで動かずに頑張って、ようやく採血を済ませて脱水気味の身体に点滴も繋げられた。
泣きながら俺の方に手を伸ばしてきたけど、しなくちゃいけないこと、こいつはしてないから。それが分かるまで、まだ許してやんない。
とりあえず採血の結果出るまでICUで様子見することにしてもらって、Aは一旦看護師さんに任せて、まだこの事実を知らないアイツらに連絡を入れた。
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みー(プロフ) - きなりさん» こちらこそありがとうございますm(_ _)mよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年10月30日 2時) (
レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございます＾＾お時間いただくと思いますが、気長にお待ちいただけたら嬉しいです！＾＾これからもよろしくお願いします！ (2021年10月29日 21時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - いつも夜中に見てます！！リクエストしてなかったらごめんなさいm(_ _)m夢主ちゃんがてんかん出るお話をみてみたいですm(_ _)m (2021年10月28日 0時) (レス) id: 4b53f5dd0a (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - nさん» 嬉しいコメントありがとうございます！随分前にいただいていたのに、お待たせしてしまって申し訳ありません…。またリクエストしてくださると嬉しいです！更新頑張ります＾＾ (2021年10月21日 23時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
n - エレベーターのリクエストをした者です。書いていただきありがとうございました。すごいいいお話で感動しました！お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2021年10月21日 1時) (レス) @page32 id: bbc023a104 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年9月23日 22時
